2019年2月

星座占いに詳しい人 教えてください

 誰もが知っている朝の番組の占いコーナーで、自分の星座が第12位だった日は学校を休む、という女子生徒がいた話を聞いたことがある。

 最初は「平安時代の貴族じゃあるまいし。馬鹿な…」と思ったけれど、最近はなんだかその子の気持ちもわからないわけでもない気もする。


 ほとんどの場合、マイナスポイントは“人間関係”によるものが多いから、家から出ないで人と関わらなければ凶運から逃れることができる。学校を休むことで彼女は見事、第12位の占いが当たらない一日を過ごすことができる。


 しかし、である。

 その一方で、「自ら占いを当たらなくさせている」ことに彼女は気が付いているのだろうか…という疑問も残る。占いというものは、吉凶両方あっての占い、のはずである。

 凶運を当たらなくさせて喜び、吉運だけを当てて喜ぶ…そんな上手い話を占いの神様(もし居ればの話だけど)がお許しになるだろうか。凶運の日に、自ら学校に行かないで占いを封じ込めている彼女に、果たして、本当の吉運は訪れているのだろうか。


 かく言う私は、その番組を見ていない。というか、見ないようにしている。良くも悪くも、朝っぱらから心に動揺を起こすような情報は不要だ。

 星座占いの何たるかをよく知らない私は大きなことを言えないが、ギリシャ時代かローマ時代かなんかのときに星の位置や角度で吉凶を占ったのが基になっているんだろう。

 季節によって星座の位置が変わるのはわかるし、割とスローな流れで金星や木星や火星が星座の中に入るとか、出ていくとかというのもわかるが、各星座に毎日大きな順位の変動があるほどの変化があるとはよほど思えない。しかも、星座の位置からどうやって「携帯電話」とか「赤い髪ゴム」とか「水色の水性ペン」といったラッキーアイテム(ギリシャ時代には到底存在しないもの)が導き出されるのか。星座の位置からどうやって「靴を右足から履くと良い」とか「ゴミを忘れずに出してから出掛ける」といった凶運回避方法が導き出されるのか。まったくもって信じがたい。

 星座占いに詳しい人が居たらどうか教えてください。

 

 ちなみに、12位で学校を休む女子生徒にも教えてあげたいけど、その子の居場所を私はわかりません。。。




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