第23話 「Enndinngdazo Nakeyo」
ラスボス?の†異世界悪†ナーロッシュを星3以下の英雄のみで無事撃破した後。クロノスエクスプレス真っ白な雪原に停車した。
「さぁエンディングだ。泣けよ」
雲一つない青空の下、眼鏡女は言った。
「遠くに街のようなものが見えるけどここは地球のどこらへんだ?まさかヒマラヤ山脈ってわけじゃあるまいし??」
「あれはダイアー教授が探索した古い種族の遺跡よん。で、ここは南極ね」
「へぇー南極ねーーー。って南極!!!」
大声を出した弥一に呼び寄せられたのか、防寒着を着た人物が近づいて来た。
「やぁ、君達は人類の歴史を守る為に戦っているらしいね?私も力を貸そう」
「あんた誰?」
「私の名はアムンゼン。クラスはライダーだ。犬ぞりの運転なら任せてくれ」
「あ、いや。なんかラスボス戦とやら終わっちゃったんで・・・」
「なに?それは残念」
「アムンゼンさん待ってー」
「待ってー」
今度はモフモフの犬耳娘が走って来る。
「ナニコレー!!?」
「やぁこんにちわ!!」
「僕達は南極犬タロとジロさ!」
「クラスはアサシン!」
「よろしくね!」
「南極に人が住んでいないからと言って英雄がいないと思ったら大間違いね。極地探検隊がらみで英雄だらけなんだから」
その時風雪に混じって悲鳴が届いた。
「フハハハ!我が名はラスプチーン!ロシア皇帝の兵オブリツキを使ってお前達始末させてもらう!!」
「大変です先輩!人類を守る為に造った秘密基地にラスプーチンが攻めてきました!!」
「くそっ!南極には俺達を救ってくれるような英雄はいない!!人類はもうお終いだ!!」
「あ、あそこに凄く困っている人たちがいますね。というわけでほい。英雄召喚」
シュバアアアアアアアアアアア
「ロバート・ピアリです」
「フレデリック・クックです」
「間宮林蔵です。ロシアが来る前に北海道の測量やっておきました」
「東郷平八郎です。日露戦争でロシアに勝ちました」
「チンギス・ハーンです。私の時代、ロシアはモンゴルの一部でした」
「ユスポフ侯爵です。ラスプーチンを倒したのは私です」
彼らを前にしてラスプーチンを名乗る男はだがしかし。
「ぷるぷる。ぼくのなまえはマカリーしんぷ。わるいロシアじんじゃあないよ?」
だかそこに呼ばれもしないのに津田三蔵があらわれた。
「ロシア人だ。殺せ」
「行くぜおらああああああああああああ!!!!!!!」
「いやダダダあぁあぁ!!!やめてぇてええぇ!!いいいやああぁあああ!!!!」
「おう、アムンゼン。テメエロシア人か?」
「あ、自分カナダ人です」
「カナダ?なんだアメリカ人か。じゃあ殺すのは後にしといてやる」
「えっと、カナダはアメリカじゃあ…。まあいいか」
「いいのか。これで?」
弥一はそんな疑問を感じたが。
「仮に、英雄がその英雄が活躍した地元で能力が上昇する、という知名度補正が”存在する”というルールならばラスプーチンは南極において南極の英雄たちに絶対勝てない。あとユスポフ侯爵は言うまでもないわ」
こうして、2020年1月1日は無事に訪れたのだった!!
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