傷は傷つけられた側だけでなく、傷つけてしまった方にも残るのだ、ということを、戦争に手を染めたはずの技術者と、そして無垢な時代の男の子という2つの対比で鮮やかに描いていて、心に残った。文章は短いけれど、世界の歴史も感じさせ、景色や人々の情景がが眼に浮かぶような短編だった。