第3話一目惚れするぐらい可愛いハーフの子
これは、デートなのか?どうなのか?俺には、分からない。どうなんだ?誰か答えを教えてください!お願いします!
よし!とりあえず、名前を聞いてみよう。名前ぐらい聞いてもいいだろ。自己紹介する時に絶対に必要な事だ。
あと俺初めとキャラブレすぎてね?
まぁそんな事は、気にしないでおこう。
「あのーーー」
「はい!」
「なんてお名前なんですか?」
聞けた!俺の今出せる全てを出して聞いてみたぞ!
「あぁーそういえば言ってなかったですね」
「私の名前は、リリシア・天(そら)と言います。よろしくお願いします。あなたの名前は、なんですか?」
「えーと、俺の名前は、古中(ふるなか)眞(まこと)て言います。どうぞよろしくお願いします」
下の名前が漢字てことは、ハーフてことなのか?聞いてみよう。また神経を研ぎ澄ませて聞いてみた。
「リリシアさんてハーフなの?いきなり失礼だけど」
すると、全く嫌そうな顔をせずに彼女は答えた。
「はい!そうですよ。日本とスウェーデンのハーフです」
スウェーデン?通りで綺麗なはずだよ。
スウェーデンは、エルフの伝承のある場所だったよなーそんな事を考えながら歩いた。
「ハーフかーいいね。俺なんか日本人同士の純血の日本人だからねハーフとか憧れるなぁー」
「そんな事ないですよ。ハーフも色々大変なんですからね。」
「そうなのか?」
「はい!人に毎回「どこのハーフなの?」て聞かれるのは意外と大変ですよ。」
「あぁー、それは確かに大変かもね」
「私は、ハーフとかそうじゃないとかは、あまり関係無いと思いますね。皆同じ人間だったら関係ないですよ」
「いい考えやね。俺もそう思うよ」
「そうですかー?照れますねー」
こんなに、優しくてフレンドリーな女の子と俺は一緒に歩いている。あの時、転けてて良かったーと、心から言えるぞ。
「眞さんは、なんで走ってたんですか?」
「部活で走ってたんですよ。本当は、昨日走らないといけなかったんですけど昨日休んじゃって今日走ることになったんですよ」
「そうなんですかー大変ですね」
ほんとに大変だよ。でも今は幸せです!
「何部なんですか?」
「えーと、水泳部です」
「水泳部なんですか?どうりで、肩幅が広いんですね」
「コレは、もう職業病みたいなものなんですよね。骨ごといってるんで・・・・・・」
「でも男の人で肩幅が広いなんて結構、魅力的ですよ。悲観する事はないですよ」
そんな事を君の口から言ってもらえるなんて昇天しそうなぐらい嬉しいです。
顔が真っ赤になってしまいそうだったのでちょっと顔がを逸らした。
そんな話をしていたらもうすぐ、校門前に着いてしまう。時間とは、なんと短いものなんだろうか。本音を言ったらもっと話していたい。もっと一緒に歩いていたい。もし叶ったら、あと30キロぐらい歩ける自信がある。
「ははは、そう言って貰えるとすごく嬉しいです」
あー、抱きしめたいな。
そんな考えを、理性で押さえつけていないと、すぐにでもしてしまいそうだ。
そうこうしている内に、校門前に着いてしまった。
俺は、もっといたいという願望を抑えて口を開いた。
「俺ここだから、もう行くね。今日は、ほんとにありがとう」
「いえいえ、さっきも言いましたけど、困った時はお互い様ですよ。それに、私も道を早く覚えたかったので・・・・・・」
「ん?今なんて言った?」
「何でもないです。ふふふっ」
そう言ってリリシアさんは、微笑んだ。
「じゃあ、私は、これで失礼しますね。早く良くなって下さいね」
「はい!早く良くなります!」
「じゃあ、またね」
そう言って彼女は、来た道を帰って行った。
なんで「またね」なんだ?こんな時は、「さようなら」じゃないのかな。
少し疑問に思ったが、細かい事は、気にしない主義なので別にいいや。きっとハーフだから間違えたのだろう。きっとそうに違いない。日本語て難しいからね。
俺は、ポアポアした気分になっていてとても心地が良かった。
「ポンポン!」肩に誰かの手が当たった。嫌な予感がする。このゴツゴツした手は・・・・・・
「お前は、どっこほっつきあるいてたんだよ!!!!!!!」
やっぱり康弘先生だった。
「もう昼の1時だぞ!3時間も何をしてたんだ!!」
どうせこんな風になると分かっていたから、今更どうってことないよ。怒られるのは慣れてるからね。
「まぁ、サボった分は取り返せよ」
そう言って康弘は、不敵に笑った。
またあれかぁ・・・・・・帰りてぇ。
さっきまで可愛い子と一緒に居たことが嘘みたいに気分が萎えている。
今年に入って3回目となるあれだ・・・・・・
その後、腹筋、100回、背筋100回、腕立て伏せ100回、スクワット50回を3セットを康弘の監視のもと行った。
終わった後、身体中の筋肉が壊れたのを感じた。
明日は、絶対筋肉痛だ。うん絶対に・・・・・・
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