第16話 動揺

 中央研究所占拠から三日後、ヴェスペとリーゼはシュティーアに呼び出された。詳細は書いていなかったが、メールによると明日の任務の説明を行うそうだ。

「まさかとは思うけど、研究所奪還の任務だったりして」

 ヴェスペは楽しそうに呟いた。いくらなんでもそれはないだろう、とリーゼは思う。何しろ、第五部隊はほとんど知名度のない弱小部隊なのだ。こんな、国民の大半が気にするような大事件に関われるはずがないだろう。でも、そうだったら一気に有名になれるんじゃない、あたしたち。とヴェスペは言う。彼女は有名になりたいらしい。リーゼは有名になりたいわけではないが、彼女が喜ぶのはいいことだろう。その機会が巡ってくるかは別にして。

「明日の任務は、現在革命軍によって占拠されている中央研究所への突入だ」

 そのまさかだった。

 唖然とする二人と放って、シュティーアは書類片手に机の上のノートパソコンを操作した。あらかじめ接続してあったらしく、備え付けのプロジェクターに画像が映し出される。どこかの建物の見取り図で、三階から地下一階まで一つの画面に収まっている。地上に出ている部分はほぼ同じ面積であるのに対し、地下一階はその半分ほどの大きさしかなかった。

「中央研究所の見取り図だ」

 やっぱり。言われてみれば、それらしい形をしている。シュティーアは、一階の正面玄関の反対側にある出入り口のマークを指した。

「俺は正面から入って陽動するので、お前たち二人には、この裏口から奇襲をかけてもらう。目標は、革命軍の無力化、研究所の奪還だ」

 この見取り図は、後ほどヴェスペの端末にも送っておく、と結び、シュティーアは指示棒を畳んだ。

「何か質問はあるか」

 ヴェスペは手を挙げた。

「具体的には、何をしたらいいの?」

 先ほどとはうって変わり、暗く沈んだ声音だった。ただ、その目は怒り出すきっかけを待っているかのようにぎらついていた。

「俺が突入したら、頃合を見て中に入れ。そこからは、いつも通りひたすら戦っていればいい」

「戦わない選択肢はないの?」

 ヴェスペはあらかじめ言葉を用意していたみたいに、素早く次の質問をした。シュティーアは驚いたのか、僅かに顎を上げ、沈黙した。

「……お前に隠密行動ができるのなら、敵の警備をくぐり抜けて、先に革命軍の幹部を無力化する、という方法もある。リーダーがいなくなれば、彼らは目的を見失うだろう」

「無力化って?」

「捕らえるか、殺すかの二択だ」

 相変わらずの沈んだ声で、ヴェスペはわかった、と返した。

「できるのか?」

 彼が部下に対して疑問を口にするのは珍しい。リーゼはその一言に込められた感情を読み取ろうとしたが、できなかった。あるいは、本当にただの確認だったのかもしれない。

「絶対に失敗しないって、約束する」

 ヴェスペは、溜め込んでいた感情をまとめて吐き出すようにゆっくりと言った。

「そうか。なら、俺から言うことは何もない。明日の正午、武器庫に集合だ」

 シュティーアはノートパソコンを閉じると、書類とともに片手に抱えて、ブリーフィングルームを出ていこうとした。すれ違う時、ヴェスペは彼を呼び止めた。

「ねえ、シュティーア」

 彼は、いつもの白い顔でヴェスペを見下ろした。一瞬後、何だ、と短く聞いた。

「あんた、また、人を殺すの?」

「……場合による」

 シュティーアはそれだけ言うと、さっさと部屋を出ていってしまった。ヴェスペはリーゼを振り返った。不機嫌そうに口を尖らせている。

「やっぱり、あいつ嫌い」


 隠密行動に適さない、という理由で、リーゼは留守番することになった。ついて行ったところで何もできはしないどころか、足手まといでしかないのだが、やっぱりリーゼは心配だった。そんな彼の心情を察したのか、ヴェスペは集合する時刻の少し前に部屋を訪ねてきた。

「ごめんね、連れて行けなくて」

 ベッドに腰掛けると、予想通り彼女はそう言った。胴体を左右に揺らして否定する。自分がいなくてうまくいくなら、その方がいいのだ。ヴェスペはベッドから立ち上がると、背伸びしてリーゼの装甲を撫でた。

「心配してるかもしれないけど、大丈夫だよ。誰も傷つけない。さっさとテオドールを捕まえて帰ってくる。待ってて」

 それから、にっと笑ってみせた。自分自身を納得させようとしているみたいな笑顔だった。それに、彼女はリーゼの心配は赤の他人が傷つくことにあると思っているようだが、少し違う。リーゼは、他人が傷つくことで、ヴェスペがショックを受けるのではないかと心配しているのだ。彼女は優しいから。

 ヴェスペは、いつものように明るく手を振って部屋を出ていった。ああ、やっぱり心配だ。彼女の言うとおり、さっさとテオドールという男を捕まえてしまえば全く問題ないのだが、そううまくいくだろうか? いや、ヴェスペもシュティーアも強いから、任務の達成という点では大丈夫だとは思うが、何か、その他の部分で悪いことが起きそうな気がする。リーゼはそわそわと部屋の中を歩き回った。狭すぎて壁に足をこすってしまう。三年前は、自らと引き換えにアイリを助けることができた。だが今は、それすらできないのだ。

 思えば、何もかもが変わってしまった。リーゼは自らの無力を思う。


 ロベルトは、イラついていた。舌打ちをすると、近くに座っている人質の若い研究者が身を竦ませた。テオドールが地下室にこもってからかれこれ二時間、さっぱり出てくる気配がないのだ。一体あいつは何をしているんだ。何か面倒な事実を発見してしまったのかもしれない。それにショックを受けて動けなくなっているとか。このタイミングでそれは困る。ロベルトは一応革命軍のナンバー2だが、残念ながら統率力もカリスマ性もテオドールに及ばないのだ。

 まあ、待て。落ち着け。以前テオドールは大丈夫だと言っていたではないか。こんな時に信用してやらなくてどうする。どうせ、いつもの涼しい笑顔で戻ってくるに決まっているのだ。ところが、思考に反して嫌な予感はむくむくと膨れ上がってくる。ロベルトは親指の爪を噛みだした。

 そして、悪い予感ほど的中するものだ。

 無線機に正面玄関で警戒にあたっている仲間から連絡があった。まさか、と思ったが、どうにか平静を取り繕って何だ、と返事をする。

「襲撃です! エインヘリヤルが一人ですが、もうすでに八人が負傷しています」

「そうか、今行く。持ちこたえろ」

 無線を切って、走り出す。リーダーの判断がないのは辛いが、ここは自分が何とかしなければ。

 正面玄関を出て、味方の隙間から敵を見る。相手は、銃を構える革命軍の面々を前に、悠然と佇んでいた。その周囲には、脛のあたりを押さえてうずくまる数人の仲間が見えた。腕を負傷している者もいるようだ。近くの仲間に聞くと、敵は研究所向かいの高いビルの屋上から飛び降りてきて、あっという間に最前線の味方を蹴散らしてしまったのだという。負傷した仲間を人質に取られているような状況で、うかつに動けないらしい。しかし、あのエインヘリヤルには見覚えがある。

「あっ、危ないですよ、ロベルトさん」

 味方をかき分けて前に出ると、敵もこちらに気づいたらしい。白いゴーグルに覆われた目を向けてきた。その肩と背中には、四丁の狙撃銃が連結されており、腕のように動かせるものと思われた。ああ、そうだ、こいつはテオがいつだったかにタブレット端末で見ていたやつだ。これは、むしろテオがこの場にいなくてよかったかもしれない。白い男は肩の狙撃銃をうずくまっているうちの一人に向けた。

「おっと、撃たないでくれよ、別に特攻をかけようとかそういうつもりじゃないんだ」

 ロベルトは両手を上げてみせた。降参、というわけではないが、武器を構えたままでは話はできないだろう。

「では、こちらの要求に従って研究所を明け渡す気になったか」

 内心で舌を出す。誰がそっちの言うことになんか従うか。ロベルトはかまをかけてみるつもりだった。もし、目の前の男が本当にテオの昔の友人なら、指摘すれば少しは隙を作れるかもしれない。

「少し気にかかることがあってね……」

 しかし、こんなのが友人かよ。その男の感情が欠落したような喋り方に、ロベルトは嫌悪に近いものを感じた。

 聞いた話によると、エインヘリヤルは、改造を受けたその日からコードネームで呼ばれ、軍内部において本名は全く使われないらしい。

「お前、レオポルトだろ。で、テオの古い友達だ」

 それまで微動だにしなかった白いゴーグルが、僅かに揺れたように見えた。


 時間は少しだけ巻き戻る。

『武器を捨てて投降しろ』

 片耳に入れた無線機から相方の声が聞こえたので、ヴェスペは研究所一階の窓から中を覗いた。襲撃があったという報せは瞬く間に伝わったようで、警備にあたっていた人達の一部が玄関に駆けていく。まだ残っている人はいるが、この状況なら問題なく忍び込めるだろう。

 窓の一つから建物内部に体を滑り込ませ、見つからないように黒い翼をなるべく折り畳んだ状態で移動する。リーダーのテオドールがどこにいるのかは知らないが、ヴェスペはまず最初に探す場所を決めていた。

 やがて、研究所の敷地の中心あたりに着いた。事前に覚えておいた見取り図によれば、この真下に地下室があるはずだ。


『被検体五十八番、レオポルト・ヘルツ 実験後死亡』

 あまりに端的なその文字の羅列は、何度検索をかけ直しても変わることはなかった。それだけの文を映し出すにはそのモニターは大きすぎて、画面の半分以上が真っ白なままだ。その余白にどんなに目を凝らしても、違った事実が浮かび上がるはずもない。

「分かっていました。分かっていましたとも……」

 そう、十分に予想していたはずだ。こんな結末は。だが、この情報がテオドールに与えた衝撃は計り知れないものであり、操作パネルに両手をついてがっくりと俯いた。

 どれほどの間そうしていただろうか。いい加減堂々巡りする思考にうんざりして、テオはのろのろとデータベースをシャットダウンした。

 皆のところへ、戻らなくてはならない。ロベルトにすぐ戻ると約束してしまった。真っ暗になったモニターから視線を引き剥がすように振り返り、入口に向かって一歩を踏み出す。すると、天井が、落ちてきた。

「……!?」

 いや、違う。天井の一部が崩落したのだ。すごい土煙で、状況が確認できない。なんだ、敵襲か? 仲間たちは何をしている……。

 テオが次の行動に移る前に、土煙の向こうから黒光りする大顎のようなものが飛び出してきた。金属製のそれは、横向きになってテオの腕ごと体を挟み込み、動きを封じた。

「テオドール・クラウスナーって、あんたのこと?」

 徐々に回復する視界に現れたのは、意外なことに年下の少女だった。その声は平静を取り繕っているようだ。

「ええ、そうです」

 どうせ顔は知れているのだ。隠したところでどうにもなりはしない。テオは落ち着いて状況を確認した。今自分の体を拘束しているこれは、どうやら大顎ではなく、歪に巨大化させた人の両手を模したものらしい。そして、それは少女の背中につながっている。

 エインヘリヤルか。テオは目を眇めた。彼女がその気になれば、自分など一瞬で殺されてしまうわけだ。

「私をどうするつもりですか」

「教える義理はないね」

 黒髪のその少女は口をへの字にしてそんなことを言う。まるで、どこかのドラマからそのまま借りてきた台詞で見栄を張っているように見えて、テオはこんな時だというのに笑いそうになってしまった。いけない。彼女はこんななりをしていても強大な力を持った敵なのだ。

「でも、頼むから暴れないで。潰さないようにしとくの割と難しいんだから」

 そう言っている間にも、彼女のアームはギチギチと締め付ける力を増しているように思える。まあ、口ぶりからして、テオを殺す気はないのだろう。なら、下手に刺激するよりも様子見が最善……。

「え?」

 少女の聞き返すような言葉に、思考が中断される。もちろん、テオは何も言っていない。見れば、少女は右耳に手を当てて、何かを聞き取ろうとしている。仲間に何かトラブルでもあったのだろうか。

「だから、何? よく聞こえない、あの、ねえ、ちょっと、シュティーア……!?」

 シュティーア。テオは確かにそれを聞き取った。彼がここに来ているのか。懐かしい少年に似た、エインヘリヤル。この時、テオの頭の中からは、今しがた確認したデータベースの情報など抜け落ちていた。彼に会いたい。一瞬でテオは冷静さを失い、大顎に似た拘束から抜け出そうともがいた。

 当然、少女に気付かれる。濃い緑色の瞳が苛立ちを込めてテオを睨みつけた。

「暴れないでって、言ってるでしょ!?」

 ふわりと体が宙に浮く。アームで持ち上げられたようだ。そのまま横殴りの風が吹いたと思ったら、テオは壁に叩きつけられていた。肺から空気が押し出される。頭がぐらぐらと揺れて気持ちが悪い。

「あ、やば……。死んでないよね?」

 遠のく意識の中、少女の焦った声が聞こえた。


 レオポルト。誰だ、それは。シュティーアは混乱した。初対面であるはずのこの青年は、全く聞き覚えのないその名前が他でもないシュティーアの名であるという。いや、気にすることはない。きっとただの時間稼ぎで口に出した、苦し紛れの言葉だ。それに、テオドール・クラウスナーとは会ったこともない。大した意味はないだろう。シュティーアは肩から生えた銃を構えようとした。

 ……ちょっと待て。本当に、『レオポルト』は俺にとって意味のない名前か? 自分でも何故こんなことを考えるのか分からない。意味などないに決まっているだろう。俺の名前はシュティーアだ。それ以外はありえない。ありえないと、そう、教わったのだから。

 無線機から、ヴェスペの声が聞こえる。心配しているようだ。大丈夫だ、と返したが、伝わったかどうか。

 またあれだ。何かを忘れているような焦燥感。記憶のどこかでざらざらと音がする。うるさいぞ。俺は間違っていない。俺は命令に従う。俺は任務を確実にこなす。俺は――。

 小さな破裂音がして、ほぼ同時にシュティーアは自分の左肩に衝撃を感じた。意識を向けると、左の鎖骨の下あたりに赤い染みがついていた。それがじわじわと広がっていくにつれて、熱を帯びてくる。

「チッ、ハズシタカ。シンゾウヲウッテヤルツモリダッタノニ」

 ? 何だ、耳が、おかしい。いや、変なのは耳じゃなくて……。視界が妙に揺れる。気持ちが悪い。あ? 左肩が、痛い? 痛い、いた……。

 地面が近づいてくる。


 ヴェスペは気絶してしまったテオドールを左のアームに持ち、とりあえずシュティーアがいる中央玄関の様子を見ようと、屋上に上がった。室内を駆け抜けるのは、流石に危険すぎる。

 風が強い。髪を抑えながら下を見ると、革命軍の人々が遠巻きに見ている中、白い人影が崩れ落ちるのが見えた。もしかしなくてもシュティーアだ。ヴェスペはヒュッと息を吸い込んだ。大っ嫌いなはずの彼だが、こうして目の前で倒れられて最初に出てきたのは、ざまあみろ、という思いではなく、助けなきゃ、という意志だった。

 迷わず空中に足を踏み出して飛び降りる。きちんと足で着地したせいか、落下の衝撃はほとんどなかった。それより、ちょうど人のいない場所に下りられてよかった。周りの敵がざわついているが、そんなことはこの際どうでもいい。数メートル離れたところに倒れているシュティーアに駆け寄る。うつ伏せになっているが、どうやら意識がないようだ。地面に何か液体が広がっている。触ってみてびっくりした。血だ。死んでない? 放っておいたら死ぬかもしれない。ヴェスペは俄かに心配になった。

 彼を担ぎ上げようと手を伸ばすと、斜め前から発射音が聞こえた。胴体を狙って弾丸が飛んできたが、エインヘリヤルの動体視力で避ける。それを撃ったのは、おそらくあの拳銃を持った青年だ。他のやつらと格好が違うところを見ると、ある程度高い地位にいるやつかもしれない。なんだか知らないが怒りが湧いてきて、ヴェスペはその男を睨みつけた。


 黒いアームの少女は、結局何もせずに仲間を抱え上げて走り去った。その左のアームに一人の男が掴まれており、顔はよく見えなかったが、こちら側の仲間だろうと思われた。人質を取られた形になってしまい、攻撃しようにもできなかったのだ。ロベルトは動き出しそうになる仲間を押しとどめながら、歯がゆい思いとともに見送った。

 拳銃の弾を避けられたのには驚いたが、それよりも気になったのは、直後に少女がこちらに向けた視線の刺すような鋭さだった。

「……そうか」

 こっちが嫌っているのだから、向こうから憎まれることだってありうるのだ。

 ロベルトはエインヘリヤルが嫌いだ。

 その原因は二年前のとある戦いだった。ロベルトの実家が、エインヘリヤルの戦闘に巻き込まれて全壊したのだ。幸い、家族は全員避難していたし、ロベルトもその時には独り立ちしている。だが、それでも幼い頃から慣れ親しんだ我が家だ。離れた都市部で暮らすようになっても年末には必ず帰っていた。そんな家が、敵の攻撃ならまだしも、味方の爆撃で壊れるところを、ロベルトはテレビ中継ではっきりと見てしまったのだ。しかも、流れ弾などではない、自らの力を誇示するための、カメラに向けたパフォーマンスだった。それ以来、ロベルトは彼らの傲慢を許せない。

「ロベルトさん!」

 味方の呼び声に、はっと我に返った。

「どうした」

「地下室の天井に、穴が開いていて……」

 地下室、といえば、今回の襲撃の前に、テオが閉じこもっていた部屋だ。ロベルトはゾッと顔から血の気が引くのを感じた。もしかして……。

 悪い予感というものは的中するもので、近くにいた仲間の一人が、おずおずと手を挙げた。

「あのー、ロベルトさん」

「な、なんだ」

 彼は苦笑いを浮かべていた。ちっとも楽しそうでない、他にどんな顔をしたらいいのか分からないから仕方なく、といった表情だった。

「あの、女の子に抱えられてた人、リーダーに見えたんですけど」

 ロベルトは頭を抱えた。

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