12 自由意志
1. 志向性同期体は、自らを形成する物理・化学的なシステム(筋肉や神経系など)と、志向性の協働により、自由意志を実現する。
2. 自由意志の柔軟性は神経系の複雑さに比例する。
補1. 志向性同期体の持つ志向性が脳内の十分に小さい空間(それ故、併発性から比較的自由になっている。項目8.1を参照。)の状態を固定し、それが引き起こすイオン濃度の不連続が神経細胞を刺激し、連鎖的に神経や筋肉などが物理法則に従って反応することによって、例えば腕を上げようと思っただけで自分の腕が実際に上がる、ということが可能になる。
補2. 志向性を持たず、神経、またはそれに類する機構のみを持ったシステムを構築することは可能である。それは志向性同期体の思考を模倣することができ、高度に調整されたものは機能的に志向性同期体と区別することが困難だが、常に併発性の支配下にあり、自由意志を持たない。
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