10 志向性
1. 生物一個体がそれぞれ持つ固有の実体機能のことを志向性と呼ぶ。(哲学における「志向性」とは事象に対して意識が持つとされる、「ポインタ」または信念のこと)
2. 志向性は対象の実体の状態を固定する働きを持つ。これが「意味を与える」ということである。生物一個体の持つ志向性は、関係する実体が少ないため極めて微弱である。項目10.補1を参照。
補1. 例えば目の前に置かれたリンゴを知覚するとき、観測者の志向性はそのリンゴの状態(色、大きさ、位置、匂いなど)を固定しようとする。しかし光や空気の流れなどの物理現象の実体機能のほうがはるかに強大であるため、その固定状態は容易に破られてしまう。
補2. 生物一個体は様々な実体の複合体であるため、その実体機能は志向性のみではない。身体を物質の塊として見たとき、その基本的な実体機能である引力も当然発揮している。
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