第35話 パンツ品評会
暑い……
「いやぁ、エアコン効いてるのかなぁ……熱いね」
「ホント、汗止まんないよ」
ハンカチを出して、首元の汗を拭きます。
「あ、小雪のハンカチ……」
「何?お姉ちゃん」
「今日のパンツとおそろいじゃん」
真っ赤になって涙目でこのバカ姉に襲い掛かったら、みんなに阻止されました。
「放して!今日という今日はお姉ちゃんでも許さない!シメる!」
「落ち着け落ち着け。よけい暑くなるって」
「そうそう、小春も作者もカクヨム小説投稿ガイドラインに違反しなきゃ何やってもいいって勘違いしてるし」
「お姉ちゃんも作者もバカなの⁉それともソシオパスなの⁉」
お昼休み
ご飯を食べた後、お姉ちゃんが「実はいい所を知っている」というので、倉庫になってる旧校舎に行きました。
倉庫になっている元教室の1つ。
ものすごい数の扇風機が置いてます。
「何これ?」
「今の校舎にエアコン入った時、それまで使ってた扇風機を全部ここに置いてるみたいなんだよね」
「鍵ぐらいかけないのかな?って……こんなボロボロ扇風機、誰も盗らないか」
「なんで小春こんなトコ知ってんの?」
「いや、不審なカップルがここ入ってきたんで、追いかけてきたことがある!」
「覗きじゃん!」
「犯罪だろ!」
「やっぱその2人、えっちな事してたの?」
お姉ちゃんは真っ赤になって静かになりました。
「…………すまん……それはさすがに言えない……」
「「「「ホントに何してたの⁉その2人⁉」」」」
床に落ちてる延長コードを使って、一人一台扇風機を確保
スカートの中に「強風」スイッチオン!
「「「「涼しー‼」」」」
「ほら、小雪のパンツ、さっきのハンカチと一緒でしょ?」
「蒸し返すな!」
「ってか、男子もいないし、こういうの最高だねぇ」
「男子いないと、女子はこんなにだらしなくなると言う典型だね」
「き……気持ちいいけど……やっぱ……恥ずかしいかな?」
お姉ちゃんは淡いプルー
多香子はグレーのボクサーパンツ
友香はピンクのフリルふわふわ
淳子ちゃんは真面目な真っ白
私は、ハンカチとおそろいで紺色に白の水玉
いやぁ……パンツ品評会になっちゃったよ。
「おろ?後輩ちゃん。スカート押さえてどうしたの?」
「どうしたのじゃないです!小春先輩はともかく、小雪先輩や淳子先輩まで……信じられない!だらしなさ過ぎます!」
多香子がにじにじ美鈴ちゃんに近寄っていきます。
「涼しいよぉ?恥ずかしいのは初めのウチだけだよぉ」
友香もにじにじ美鈴ちゃんに近寄っていきます。
「天井の染みでも見てればすぐに終わるよぉ、ふふっ」
お姉ちゃんもにじにじ美鈴ちゃんに近寄っていきます。
「さぁ諸君、地獄を創るぞ……」
「ひっ……ひい……」
美鈴ちゃん、ガチの涙目で怯えています。
ばさっ!
美鈴ちゃんのスカートがめくられちゃいました。
え?
黒いレース地のめっちゃアダルティなショーツ
そう……
私が美鈴ちゃん家にお泊りに行った時のアレです。
高校生は絶対に履いてはイケナイ例のアレです。
「う……」
「う?」
「え……」
「え?」
「うえええええええええええええええええええんっ!」
美鈴ちゃん、へたり込んで泣いちゃいました。
私は必死でなだめてます。
美鈴ちゃん……
何でそれ学校に履いてきちゃったの⁉
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