第30話 川遊び
夏だ!
夏と言えば水着!
テコ入れ回だ!
「って、なんで海じゃなくって川?」
「いーじゃん、日帰りキャンプするなら川が絶対楽しいって」
いつものメンバーでキャンプに行くことになりましたが、ワタクシ橋本小春の意見は多数決という民主主義の暴力にもみ消されました。
だって夏だよ⁉
巨乳が2人いるグループでテコ入れは水着でしょ⁉
露出でしょ⁉
多香子と友香にこの
何故だ⁉
まあこうなったからには仕方がない、楽しむとしよう。
「うおおりょあああああっ!」
ばっしゃーあん!
「お姉ちゃん!周り見ないで思いっきり飛び込むのやめて!」
「あ、ごめん」
みんな水かぶっちゃいました。
まーいいよね、涼しいでしょ?
その内、それぞれのグループに分かれちゃいました。
私と美鈴ちゃんは、ちょっと上流に行き釣りをしてます。
(お姉ちゃん達が暴れてる近くでは、お魚逃げちゃうので……)
「釣れないですね、小雪先輩」
退屈そうに美鈴ちゃんが足をパタパタしています。
「だねぇ。でもこうやってぼーっとしてるのも気持ちいいね」
「ですね。ちょうど木陰だし涼しくていいですね」
「あ!美鈴ちゃん!引いてる引いてる!」
「あ!えーとえーと……」
「頑張って釣り上げて!」
「桜井多香子いきまーす!」
ばっしゃーん!
タンキニを着た多香子が、結構高い岩から川に飛び込みました。
「おー!多香子やるな!」
ビキニを着たお姉ちゃんが、岩の上でストレッチしてます。
「橋本小春!捻り飛込いきまーす!」
ばっしゃーん!
「小春技使ってきたか!よーし!」
多香子がまた岩に登っていきます。
「桜井多香子!もっと危険なトコからいきまーす!」
ばっしゃーん!
「橋本小春!背面飛び込みいきまーす!」
ばっしゃーん!
「負けねえぞおおおおっ!」
多香子がまた岩に登っていきます。
「桜井多香子!エ〇スプ〇ージョンいきまーす!」
「橋本小春!マ〇ーズ・ロザ〇オ11連撃いきまーす!」
「桜井多香子!グリッ〇マン・フィ〇サービームいきまーす!」
「橋本小春!ギャ〇クティ〇・ファ〇トムいきまーす!」
「桜井多香子!これが私たちの絶〇だああああァァァァッ!!」
「橋本小春!一文〇流斬〇剣、この世に〇れぬものはなしッ!!」
この人たちは何と戦ってるんだ?
「思いつきを数字で語れるものかよッ!!」
ばっしゃーん!
「無駄無駄無駄無駄無駄あああっ!」
ばっしゃーん!
もうメンドくさい事になるからやめて!
「向こうはにぎやかだねえ……」
友香がかまどで飯盒炊飯してます。
「小春ちゃんは通常運転だけど、多香子ちゃんまであんな性格って知らなかった。」
淳子ちゃんが隣の大鍋でカレーを煮込んでます。
「多香子はあんなモンだよ?」
「そっかあ、多香子ちゃんと友香ちゃん仲いいもんね」
「あはっ、腐れ縁だし」
「せんぱーい!何匹か釣れましたよ!」
結構大漁でほくほく顔の美鈴ちゃんと一緒にかまどに近寄っていきます。
「おー、小雪も後輩ちゃんもお疲れ」
「すごいね、結構釣れたんだ」
「うん、美鈴ちゃんが頑張っていっぱい釣ったからね」
美鈴ちゃんの頭をぽふぽふしてあげると、嬉しそうに笑います。
「んじゃ、我々炊事隊は頑張って調理しますか」
「うん、大きいのは私がムニエルにするよ。友香ちゃんは小さいお魚を串焼きに……でどうかな?」
「おっけー、淳子に同意」
「私の胸が小さすぎるのではない!お前達の期待が大きすぎるのだ!」
ばっしゃーん!
「ブラに支えてもらわなければならないだらしない胸などいらぬ!」
ばっしゃーん!
「胸が軽い方が早く走れるし高く翔べる!貧乳はきっと空も翔べるはず!」
ばっしゃーん!
「貧しい胸など持っていない!私の胸は小さくたって豊かな胸だ!」
ばっしゃーん!
「多香子……お姉ちゃん……そろそろご飯だけど、何言ってるの?」
2人が私を人殺しの目で睨んできます。
「ひっ……ひいっ……」
「「おのれこのおっぱいブルジョア階級があああっ!天誅を下してやるううっ!」」
「らめええええええええええええっ!犯さないでえええええええっ!」
塩焼きとムニエルはとっても美味しいです。
ボウズだった時の保険で作ってくれていたカレーも美味しいです。
有り得ない組み合わせだけど、涼しい川辺の風に吹かれてるとなんでも美味しい。
後はみんなとの会話が一番の調味料かな?
帰り道
バスに乗って列車に乗り換えたら、みんなぐったりです。
美鈴ちゃんは私に持たれて寝ちゃいました。
多香子と友香も寄り添って寝ちゃいました。
淳子ちゃんもお姉ちゃんに寄り添って……って
「ぐおー」
よくお姉ちゃんのいびき気にしないで寝れるよねぇ……
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