第19話 ちょっと珍しいコンビで……(Part3)
私の大切な友達です。
ちょっとだけ友香の紹介をします。
ふんわりガーリッシュ系でかわいらしい感じの女の子です。
中身はエ〇マ〇ガ先生ですが……
(まだ忘れてないし(怒))
もう一人の友達、
彼女は漫画研究部、いわゆる漫研に入ってます。
私とお姉ちゃんは帰宅部なので基本的に放課後は別行動
陸上部の多香子と一緒に帰ることが多いみたいです。
「やっほ。多香子お疲れ」
「やっほ。すぐ着替えて来るからちょっと待っててよ」
この間の、陸上部の選手選考会
私は、微妙なラインで選手要員に選ばれませんでした。
気持ちを切り替えて頑張ってるんですが……
中々タイムは伸びません。
現実は厳しいです。
「上手くいかないねぇ……」
「そんな急にタイムなんて伸びないでしょ?」
「わかってる」
「短期間で簡単にタイム伸びたら、中1から頑張ってた4年間って何だったんだよって話になるじゃん」
「それもわかってる」
多香子のスランプ、ちょっと重症気味です。
スランプがタイムに影響してることより、メンタル削ってる感じなのが………
「ちょっと鬱入ってない?」
「そこまでじゃないって」
「でも……」
「うっせえ、黙れ」
多香子がキレちゃいました。
「あ……ゴメン……ちょっとしつこかった……かな?」
「うっさいよ!他人事なんだろ⁉」
「ちがうって!ゴメンて!」
「アンタ漫研だからわかんないんだよ!好きなことやって結果出さなくてもイイぬるい部活に陸上の気持ちなんかわかんないだろ!」
「はぁ?いつそんな事いった?」
「そうじゃなかったら、そんな軽い『頑張れ』言えないっての!」
「ふざけんな!ケンカ売ってんの⁉」
次の日
「あの……多香子ちゃんと友香ちゃん……今日どうしちゃったのかな?」
お昼休みですが、いつもの中庭に多香子と友香がいません。
淳子ちゃんが心配になって聞いてきました。
「2人ケンカしたみたい……」
「そうだったんだ……」
お姉ちゃんが弁当を食べながら言いました。
「ほっとけ」
「えー?今回お姉ちゃん冷たくない?」
「だってさあ、選手選考会の時みたいにさ、多香子1人の事だったらなんとかしてあげたいけど……」
「けど?」
「2人の問題だったら2人で解決するしかないよね?どっちの敵にも味方にもなれないし」
淳子ちゃんと目を合わせてしまいました……
「お姉ちゃんがまともな事言ってる……」
「シメられたいか?」
胸シメられました。
放課後
「部活終わったよ。なに?」
多香子が来ました。
「昨日の続き」
「わざわざ蒸し返す⁉」
だあんっ!
「壁ドン⁉」
「昨日はゴメンね!とりあえず謝る!」
「どんだけ圧のスゴイ謝罪⁉」
「でもね……私も言わせてもらう!『そんな軽い「頑張れ」言えないっての!』って言われたけどさ……でも……とにかく……多香子が落ち込んでたら励ましたいじゃん!」
「え……えーと……」
「軽かろうが何だろうが関係ないし!友達だし!」
わめいてたら、涙が出てきました。
「多香子のバカあっ!」
「あーもう……私も悪かった、ゴメン……」
「うぐっ……ひっく……ぐすっ……」
「泣くなよ友香ぁ……卑怯だし」
あー……
先に泣いたもん勝ち?卑怯だよなぁ……
友香の頭をポンポンしてやりました。
次の日の昼休み
皆のいる中庭に行きました。
お互い仲直りしましたが、みんなにもちょっと迷惑かけたし、謝った方がいいかな?
そんな事を考えながら皆のところに行くと……
「やっほ。お帰り」
小春がにかっと笑ってました。
2人でお互いの顔を見て笑っちゃいました。
「「ただいまっ!」」
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