第5話 私たちは、同級生の姉妹
私達姉妹です。
姉の橋本小春、4月生まれ17歳の高校2年生
妹の橋本小雪、3月生まれ16歳の高校2年生
そうです。
私達、ギリギリ年子にならなかった姉妹なんです。
お昼休み、中庭で一緒にお弁当を食べていたらその話になりました。
「お父さんもお母さんも肉食系過ぎ!」
「それは私も同意……」
「だいたい私が産まれてすぐエッチしたって事だよね⁉性欲持て余しすぎ!あと産まれたばっかの私への愛が全然感じられない!」
「普通エッチして子供産まれるまで
「昔っから『双子じゃない』って言い張ってたけど、今となっては正しい性知識があることが恨めしい……みんなにエロティカ両親の陰獣っぷりを宣伝してる様なもんじゃん!」
「ちょっと言い過ぎ!お父さんとお母さんの若気の至り許してあげて!」
2人のクラスメイトがやってきました。
「やっほ。相変わらず仲いいよね。小春と小雪」
「やっほ」
「何話してたん?」
「まぁ、かくかくしかじか……」
「あー、そうだよねー。初めて聞いた人は『え?』って思うよね?」
「でしょ?今更双子って嘘もつけないしさぁ」
「そもそも双子名乗るには無理が有り過ぎ」
「どして?」
2人が同時に言いました。
「「胸」」
お姉ちゃんが「インサルトアンドキイィィィィィィル!」と謎の単語を叫びながら2人を凌辱して殺そうとしたので、必死に止めました。
お姉ちゃんは落ち着きましたが、貞操と生命の無事を確保した2人のクラスメイトは懲りずに言ってきます。
「胸はともかく、性格違いすぎ」
「そう?」
「小雪は大人しくていい子だし」
「そうそう、常識人」
「そうでもないよ、比較対象がお姉ちゃんだからでしょ?」
「あー、それあるわ……」
「小雪はいっつも小春に巻き込まれてるしね?」
「うんうん、小春ちょっと性格破綻してるし」
「お……お姉ちゃん性格破綻までいってないし!そりゃ訳わかんないこと言うし、暴れ者だし、トラブルメーカーだし……あれ?」
「もうdisるのやめて!私が悪かったよ!」
お姉ちゃんは膝を抱えて泣いちゃいました。あーあ。
帰り道、私たちは産まれた病院の前に寄り道しました。
「懐かしいね」
「うん、小児科もココだったし」
昼休みにあんな話が出たので、寄ってみることにしました。
「おっ、双子の赤ちゃん出てきた」
お母さんに押されたツインのベビーカーに双子の赤ちゃんが乗ってます。
「私達もあんな感じだったのかな?」
「どうだろ?小雪が生まれた時って、私ギリ歩いてたんじゃない?」
「そっかあ。」
ツインのベビーカーを押すお母さんを見送って……
きゅむっ……
お姉ちゃんの腕にしがみつきました。
「ん?どしたし?」
「んー、お姉ちゃんの妹でよかったなって」
「何?急に……」
「訳わかんないこと言うし、暴れ者だし、トラブルメーカーだけど」
「今すぐ離れろ!この
「やだ、ふふっ」
お姉ちゃんはギャーギャー騒いでましたが、家に着くまで離してあげませんでした。
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