昔話 蛇神様と蛙達③
こうして蛙達は蛇神様に見送られ、清竜川へと向かいました。
しばらくして清竜川にたどり着くと案の定、蛇達が川や川のほとりをうろうろしていました。
「よし、いくぞー!」
「おー!」
近くの草むらに身を潜めていた蛙達は意を決し、川向こうの岸に向かって走り出しました。
「シャーッ?!(うわぁ、人間だ!)」
「シュシュー!(逃げろ! 捕まるぞー!)」
「シャー!(食べられるのは嫌だー!)」
蛇達は突然現れた大勢の人間の子供達に驚き、慌てて逃げていきました。
清竜川の水かさは浅く、足首が浸かるほどしかありません。蛙達はバシャバシャと音を立てながら川底を歩いて渡り、やがて全員無事に対岸へと渡りきりました。
「やったー!」
「へび、にげた!」
「これでしんてんちめざせるです!」
蛙達は蛙だった頃と同じようにぴょんぴょんと跳ね、喜びました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます