第二一一話 例の部屋と風呂のコラボは素晴らしい
うん、実にいい。
さすが、リシェールが俺の性癖を考え抜いて作った部屋だった。
嫁と城に残っていた側室たちと、いろいろと頑張りすぎて、腰がヤベー。
リシェールの誘いに乗って、あの部屋で一晩中、頑張り続け、みんなで朝風呂に浸かっている最中だった。
「アルベルトは、手加減というものを覚えねばならんのじゃ。この調子だと、妾はまた子を孕まされてしまうのじゃぞ」
えー、まぁ、新しく作ってもらった専用の寝室に興奮して、頑張りすぎたのは認めます。
今までは大人用の浴室があったとはいえ、子供たちの目もあったわけで、完全に隔離してもらえたから子作りも頑張っちゃったわけですよ!
今年は頑張るって決めてるしね!
「あたしは腰がガクガクしてます。アルベルト様がマリーダ様をしのぐ野獣でしたからね」
湯船に浸かりながら、腰を叩く仕草をしたリシェールが、若干呆れ気味の顔をしている。
いやでもさ、作ったのはリシェールじゃん。
頑張ってくださいって言ったじゃん。
頑張った結果がアレだったわけで、俺は無罪を主張したい。
「リシェールの言う通り、野獣よ。野獣! あたいの身体をマリーダ姉様と他のみんなと一緒にいいように貪り続けたことは、絶対に忘れないからね! 久し振りに帰ってきたら、あんな恥ずかしいことまでさせられるなんて屈辱だわ」
俺の膝の上に乗って湯船に浸かっていたクラリスも怒っているらしい。
久し振りに帰ってきたから、いっぱいサービスしないといけないと思って、頑張っただけなんだけどなぁ。
それに俺よりもマリーダに襲われてた気がするんだが、気のせいだろうか。
リゼやリュミナスといった小柄な愛妾が帰省してるところに、久しぶりに帰ってきた小柄なクラリスが、マリーダの獣欲の犠牲になったというのが正しい認識かと思うぞ。
まぁ、でも反論すると怒られそうだから、クラリスのおっぱいを揉んでおくことにした。
「ちょっ! 何して――」
「精神統一」
「は!? 意味不明なんですけど!?」
ちっぱいは、ちっぱいで男のロマンである。
「でも、あれだけたくさんされたら、子が宿ってもおかしくありませんね。ガライヤ家も世継ぎを求められておりますし、励まねば」
普段は子供たちの乳母として働き、大人しいカランも、人目が気にならない部屋だったこともあり、いつもとは違う感じだった。
とってもえっちいかったので、また暇を見て、相手してもらおうと思う。
「普段のアルベルト殿がどれだけ抑えていたかを知れる機会でしたね。リシェール殿の言う野獣ということはピッタリかと。ですが、マリーダ様とともに、夜のいくさでもアルベルト殿に勝利せねば、竜人族の名折れ!」
カルアもいつも以上に悶えてて、声も出てたのは、やはりあの部屋の効果。
いつもの寝室は、天井裏に警護の女性が忍んでるのが、気になっていたんだろうなぁ。
あの部屋ならどれだけ声が出ても問題ない。
「カルアたん! 頑張らねば、アルベルトという野獣は倒せぬのじゃ! これより、アルベルト討伐の鍛錬を開始――」
「マリーダ様、ここは浴場です。こんな場所で――」
「ぐへへ、良いではないか。アルベルトにイカサレタ者同士、慰め合おうぞ」
マリーダは、カルアを抱き寄せ、素早く手を忍び込ませているのを見た。
体力はマリーダの方が上なんだよなぁ。
もう、回復してるし。
「マリーダ様、ほどほどにしておいてくださいね。まだ、お休みですけど、今日はブレスト様たちが新年のご挨拶に見えられますよ」
「分かっておる。のぅ、カルアたん。ここがええのか?」
「あくぅ! 違います!」
「カラン様、あたしたちは起き出してくるアレウス様のため、朝の支度をいたしましょう」
「そうですね。徹夜でしたが、朝の支度だけはしておきませんと」
「アルベルト様も、お風呂は適当なところで切り上げてくださいね」
「ああ、分かってる」
カランとリシェールは浴槽から上がると、目が釘付けになる裸体を見せつけながら、扉の奥に消えていった。
ふむ、2人ともよい胸と尻をしている。
「ちょっと、いつまであたいの胸を揉んでるの! いい加減上がりたいんだけど!」
「もう少しで何かが見出せそうだ。もう少しだけ」
「は!? もう、言ってる意味が分かんないんだけど! しかも、さっきから当たってるからっ!」
そうか……。
やはりこれは……。
その後、お風呂でもう一回嫁と愛妾たちと頑張った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます