第9話 僕は甘い物が好きだし、それ以外は認めないよ。
かつてエルドラドを救った四人の魔術士達の話をしよう。
後に「四導」と呼ばれ英雄視されたこの四人は、扱った魔術とその偉業を称えて二つ名が与えられている。
それぞれ「
機嫌を損ねた場合に滅ぼされるのは敵国のみに限らない。エルドラドも同様だ。
彼等が国家に恐れられる理由。それは彼等の魔術特性と編み出した固有魔術に他ならない————
「…………試練を与える、ですか? 満身創痍の貴方が、私に? はぁ……獲物としても落第点だというのに、ここまでつまらない人間となると最早鬱陶しくすら感じますねぇ。大言壮語の意味を知れ」
「それはご愛嬌という事にしときなよ。それに————手負いの獲物は凶暴なんだよ?」
「存じていますよ、貴方ごときに言われずとも…………何を!?」
クルスがリグルに勝利できない原因は大きく三つ。
一つ、リリィが事実上の人質であること。
二つ、リリィの真下から教室中に張り巡らされた魔術方陣が第二の人質と化していること。最早部屋そのものが人質であり、クルスの取れる攻撃方法は白兵戦のみだ。
三つ、クルスの体力と魔力が限界を迎えつつあること。魔玉石で傷を回復することは出来ても消費された魔力と蓄積されたダメージを元通りにすることは不可能、加えて影の獣と肉弾戦を強いられ続けたクルスの肉体は誇張抜きで死に体だ。
ここまで有利なアドバンテージが有りながら負ける予想をすることなど、リグルにはどうあがいても夢のまた夢であった。
然し、リグルは不自然に思うべきだった。
「《雷の咆哮よ》《我が命に従いて————」
「黒魔術の詠唱ですって!? 血迷いましたか!?」
クルスが凄まじい魔力量を誇っているにもかかわらず、
「————永劫の果てまで追走せよ》!!」
構えられたクルスの左手から六条の雷閃が奔出する。荒れ狂う大蛇もかくやという暴れ様で、六条がそれぞれが別の軌道でリグルへと飛来する。
それはリグルの初撃に対する意趣返しの様でもあった。
「くっ……!! ただの『ベルゼブルズ・サイト』でなく、
『フォース・ダイング』で荒れ狂う雷を次々と霧散させていくリグル。六発同時の高等黒魔術という目を疑う絶技を前に、冷静に最接近した雷を消し去るその対応力は流石テロリストの幹部とでも言うべきか。
だが、放たれた雷はこれまでのクルスの鬱憤を晴らすように苛烈かつ熾烈。
リグルの実力を以てしても消去し切れなかった雷閃がリグルへ到達する。
堪らず逃げの一手を打つリグル。同時に謎が彼を支配した。
今更あの少女を見捨てたのか?
そんな考えを容易く裏切って、
そう、方陣に当たって不味いなら――――当てなければいいだけの話だ。
「無茶苦茶な! 《芥と散れ》ッ!!」
「おー、お見事。それじゃあ
「…………すごい……まさか、先生は――――」
「――――馬鹿な……馬鹿な馬鹿な! まさか、貴様は……!」
リグルはリリィの圧倒された声に重なったことも気にせず、クルスの言葉に口角から泡を飛ばして紛糾する。クルスを敬称で呼ぶ余裕などなかった。
それも至極当然の帰結。不意打ち同然の魔術だったとはいえ、帝国随一の魔術結社に幹部として君臨するリグル=アーチャーが一度に対処しきれない大魔術。
――――クルスはそれを、満身創痍の死に体で何の造作も無く再展開した。
しかも今度は多重起動に加えて
その難易度は多重起動のみの術行使とは比べるまでもなく、余裕を知らしめるように段階的に『ベルゼブルズ・サイト』を使った理由を、リグルは止め処なく流れる冷や汗とともに感づいていた。
「――――貴様は、漸く本気を出したとでもいうのですかッ!? 貴様は私を……歯牙に懸けるまでもない弱者だと、あしらっていたのですか!!」
「そういうわけじゃ、ないけどね。リリィを庇いながらの戦闘は文字通り死にもの狂いだったし、そもそも魔装を使ってないから本気もクソも……ただ、やはりお前は罪深き魔術士だと、改めて理解した」
「…………罪ですって?」
「そうだよ。自身の目的のためならば他者の魂すら勘定に入れ、恥ずべき傲慢を隠そうともしない醜悪さ……お前に『正義』を語る資格はない。お前たちの汚濁極まった正義とリリィの正義を一緒くたにするな」
クルスが右手を握りしめる。それはリグルの死角――――半身のクルスが体で隠していた切り札。
そこに記録されていた『開錠』の術式と『施錠』の術式を白紙に戻す。
驚愕と激情に駆られた狂人が曝した盛大な隙は、それを容易に可能とした。そして、新たな術式が刻まれていく。
「『悪』の正義と『善』の正義、魂を犯す者と魂を毀す者の衝突」
クルスが右の掌を露わにする。新たに込められた魔術に、今にも砕け散りそうなそれは、戦闘の余波を受けて傷だらけになっていた。
「これは、僕らが互いの正義を貫くための試練だ。さあ、弓を構えるといい。今の僕が出せる全力で相手しよう。
————お前が笑った正義がどれほど尊いものか、その魂に分からせてやる」
「貴様は何処まで私を裏切り、不快にさせれば気が済むのですか…………クルス=ディバアアアアァァァァツ!!!」
クルスが手に持った
「《奔れ雷霆》」
「《死滅の一矢よ》ッ!!!」
教室に蔓延った魔術方陣が霧散し、散り輝く粒子と化す。
同時に、唸る雷撃と常闇の射撃が衝突した。
クルスが投げた
整えられた舞台上でのそれは、激戦と呼ぶに相応しい戦いであった。
一学生に過ぎないリリィではどう足掻いても使用することが叶わない上級魔術の応酬と、息をするように使われる高等技術。
人智を超えた魔術士の決戦がすぐそこで破壊の渦を巻いている。
それ故に、リリィは疑問を抱かざるを得ない。
クルスは何故平然と魔術を連発しているのか?
この学園の教師である以上下手な魔術士よりも魔力量が多いのは理解できる。然しだ。クルスはあの狂人の固有魔術らしい黒紫の矢を受け止め、既に致命的な魔力消費をしてしまったはずだ。
滂沱の如く鮮血が流れ出で、その肌は
「あれ……? 傷が、塞がってるのです……?」
リリィは己の双眼を疑った。だが、何度瞬いてもクルスから血は流れていない。血が付着してはいるものの、傷自体は塞がっているようである。それに加えて、肌の血色が良い。一呼吸ごとにどんどん赤みを取り戻していくようにすら思われる。
「くっ! 貴様、何故回復している!? まさかそれが貴様の固有魔術だとでも言うのですかッ!?」
「まさか。……こればっかりはお前に感謝しないといけないな」
「何ですって…………それは、魔玉石!? 成る程、あの
艶やかに煌めく魔玉石をこれ見よがしに取り出したクルスの発言に、心底忌々しそうに吐き捨てたリグルには火に油を注いだつもりなど、毛頭無いのだろう。
「…………ほう、ほう。お前の都合で酷い目に遭わせといてそれは無いんじゃないかい? 撤回しろ」
「事実でしょうに! その石はあの雑魚に少しでも貴方を手古摺らさせるために持たせた石ですよ! それをまんまと利用されるとは心底使えない!!」
「…………………」
確かに、魔玉石の残魔力は僅かなものだった。
メィドールとの戦闘時、クルスが自身の治療に使い、メィドール自身も戦闘時に使用した。そして今クルスが使用した時点で、既に石はただの宝石同然だった。
メィドールが丁度使い切る想定で精製された魔玉石なのだろう。それを踏まえれば、リグルがメィドールを詰る理由は何となく察せられる。
——————だからどうした。
「あの娘、泣いていたよ。生まれて初めて体験する、肉を貫き骨を削る、殺戮の感覚に……泣いていたよ」
「それがどうしたというのですか! 《呪殺せん》!」
「《忌避するは愚昧なる呪い》……その石、材料は何だ」
「愚問ですねェ! そこに転がっているでしょう? 舌を半ばから切り落として魔術加工を施すだけで簡単に作れましたよ」
信じ難い事実に、リリィの背に怖気が馳しる。そして思い出す。確か————クロンは。
————コイツが喋れねぇのは、あのクズにかけられた呪いの所為だ。首に鎖の文様がついてやがるだろ?
本当に、それだけが理由か?
部屋の方陣と同時に自由になった手足で、ハクレの元まで近寄る。
胸に打ち込まれた魔術媒体化の杭のせいか、胸の上下運動が見られない。薄い唇だけが、微かに開いていた。
静かに、リリィはハクレの口内を覗き込む。
「——————先生」
「復讐かい?」
「いいえ…………一発で構いません、無力な私の代わりに……この怒りを晴らしてくださいッ!!」
返礼は、浪々と響く、聞き覚えのない術式詠唱だった。
「《立てや篝火》《焼べるは魂》《揺るる焔に葬送す》————」
刹那、魔力ならざる力が吹き荒れる。それはハクレの古傷を、怒るリリィの涙を、不快感に歯をくいしばるリグルを、殺意で漂白されたクルスの無表情を優しく撫ぜた。
まるで草原を駆ける風のように、命を包む水流のように。
不可視の奔流が魂を揺らす。
「《叫べ苦しめ》《悶えに悶えよ》《その魂に災禍在れ》————」
「耳障りな詩ですねぇ……不快です!!《其は獄門》《其は顎門》《輝く命を其の手で射抜く》————」
クルスに対を成し、リグルが狂気滴る羅刹の形相で悍ましき魔力を迸らせる。
一方は浪々にして朗々と。
一方は荒々しく慟哭の如く。
紡ぐ抒情詩が世界を変える。互いの正義を示すため、己が感情に身を委ね。
「《裁きに欺瞞は無く》《試練に意味は無い》《定められた断罪を此処に》————」
「《我は闇にて嗤う者》《我は光に潜む者》《故に我が名は》ァぁあァ!」
黒白の世界に、善と悪の正義が吼える。
「《
「《
空間が軋み、世界が嘆きに満たされる。
一瞬早く完成したリグルの術が、紫黒の流星となってクルスへと迫っていた。
迫る絶望。焦げる流血。然し、それ以上に。
「なんて苦々しい結末だ」
魔術士の利き手とされる、心臓により近い左手。
教師の証たる龍の刺繍が施された手袋に包まれたその手に、不可視の力が絡み付く。封印の鎖を想起させる、その左手を。
クルスが無造作に薙いだ。
——————決着の時、来たれり。
「ぎっ……ががぎぐゃァ————ガァァァァァッ!? こっ、がっはあが、ざざじぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎきぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ、ぎっ、がは」
とても人間とは思えない絶叫が轟き、次いで吐き出された紅が黒白の教室に色を加える。尋常ではない吐血量に、クルスは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
血の池に倒れ悶え苦しむ黒衣の狂人。彼がこの生き地獄を味わうことになった理由は、言うまでも無くクルスの固有魔術だ。
放たれた黒き流星の矢を消滅させた、その名は。
クルスの魔術特性を基に構築されたこの術は、魔術発動による魔力消費、そこに上乗せされた世界からのカウンター分の魔力及びマナの消費を、
つまり、リグルは今、自身の固有魔術と
感情という世界からのカウンターを受け流す術式を無理矢理上書きすることで、如何なる強烈な感情を持つ者ですら防げない、絶対の一手。
膨大な魔力とマナが込められたリグルの術すらも、クルスにとってはただのカモでしかない。
そんな強烈な魔術を食らってなお、リグルが辛うじて生きているのは、殺意に漂白されたクルスの精神に染み付いた教師の矜持と、恩人との約束故だ。
死ぬより痛烈な罰を与えたかった。だが、殺していいはずもない。
生徒の眼前で惨たらしく人を殺せるほど、クルスは教師としての自覚が足りないわけではなかった。
だからこそ、止めなければならない。
「リリィ、ダメだよ」
「離してください、先生」
「何をする気かな? 虫の息のジャンキー相手に殺気立っちゃってさ」
「正義を執行するのです。ハクレちゃんの分、クロンさんの分、先生の分、皆の分……そして、この悪人が今まで苦しめてきた沢山の人達の分……いや、所詮建前なのでしょう。私は私的な理由で、この『巨悪』が許せないのですッ!!!」
かひゅー、かひゅーと、瀕死の息吹を無様に奏で、それでも未だ生きているリグルに、リリィが憎しみの涙を流して慟哭する。その表情をクルスは見たことがある。リリィのものではない、その表情を、確かにみたことがある。
その者が辿り着いた結末を、その悲惨さを知っている。
悪意の魔剣に付け入られた者の末路。そんな悲劇を知っている。
だからクルスは許さない。
クルスがその細い手首を離せば、リリィは憎悪に身を任せ、白磁の肌を悪の血で穢すだろう。
「リリィ、一発でいいと言ったのは君だよ。もう怒りは晴れたはずだ」
「じゃあこの感情はなんというのです!? 心の中から私を焼き焦がすようなこの感情は……なんなのですかッ!? 怒りが晴れたというならこの感情は————私に正義を強要するこの感情は何ですか……教えて欲しいのですよ、先生……」
雫が少女の怒声を潤ませる。怒りの炎を、桃色の花から落ちた雫が鎮火していくのがクルスには見えた。
まだ炎が燻っているのも、クルスには見えた。
この学園でクルスが先生として活躍した期間で生徒たちと深め合えた親睦は、正直なところ浅い。クルスが生徒たちについて知っていることなど、成績、住所、名前、得意科目、得意魔術————「先生」として知っていることばかりだ。クルス=ディバーツという一人の人間として知っていることは、ほとんど無い。好きなお菓子も知らない、好きな景色も知らない、将来の夢にしても、漠然と優秀な魔術士になりたいことしか知らないのだ。
ただ唯一知っていることは、この桃髪の少女が正義を信じ……そして、自分もそれを信じようと思った理由だけだ。
だから、クルスはリリィを否定する。
「それはね、『悪意』だよ。リリィ」
「えっ……? いや、そんなはずが————」
「死にかけた命に、憎悪に任せて引導を渡すのが正義かい? 皆の為と偽って、私怨の仇討ちをするのが君の正義かい? そんな正義を僕に信じろと言うのかい? ————魔剣の力に踊らされるな。そんなもので『正義』を穢すな。君の抱いた、美しく正しいそれを……お願いだからさ…………」
————優しい正義を、殺さないでおくれよ。
震える声で、クルスが嘆願する。それは、「喪いたくない」というクルスの魂の叫びだったのかもしれない。
「…………痛いのですよ、クルス先生」
「おっとっと、ごめんよリリィ————離すよ?」
いつの間にか、リリィの腕を強く握り締めてしまっていたらしい。力を緩めて、文字通りでないニュアンスを込めて問う。
コクリと頷いたリリィの表情に、悪意は無かった。
「……先生に怒られたのは初めてかも知れませんね」
「最後まで怒りきれなかったなぁ……今から続きやるか」
「もう大丈夫なのですよ! 」
「そうかい? なら、いいんだけどね……すーーーーーっ」
「急にどうしたのです? 深呼吸です?」
「すーーっ……まぁ、そんなところかな」
先ほどまでの切迫した空気が嘘のように解けていく。これもクルスの持つ独特のテンションのおかげかと、心が安心感に満たされつつあることに気づくリリィ。
同時に、言うべき言葉があることも。
「あの、クルス先生。私の中には本当に魔剣があって、それに選ばれてしまうほど私は『悪』そのものに近い存在だったわけですが……私は、それでも生きてていいのですか? 私は正義を抱いても、いいのですか?」
「おっ、ポケットから飴玉発見。ツイてるなぁ」
飴玉を口に放り込むクルス。リリィの真剣な話など御構い無しと言わんばかりの行動に、多少の怒りが湧かないわけでもない。然し、美味そうに飴玉を含んだ頰にこびりついた赤い血を見てしまえば、申し訳なさで上書きされてしまう。
そんなリリィの目の前にもう一つあったらしい飴玉を差し出すクルス。
おずおずと受け取るリリィを心底微笑ましそうに見つめながら————なお無表情の模様————クルスは飴玉を噛み砕いた。
「生きててもいいだろうし、正義を抱いてもいいんじゃない? 全ては扱い方次第だからね、物も言葉も、感情も。君が例え悪だとしても、その悪を善意ある正義の為に使うなら、それは正しいことだよ」
「なんか、屁理屈っぽくないですか?」
「屁理屈なもんか。それを言ったら君を悩ませたあいつの発言だってそう————ッ!!」
唐突に発生する強大な魔力反応。身を翻したクルスの視界に映ったのは、リグルの身体に次々と巻きついて行く藤色の蛇。
どうやらリグルの血溜まりから湧き出しているらしいが、当のリグルにそんな魔術的行動を行う余裕はない。
「第三者の魔術干渉だと……? 結界外から仕掛けてきてるなんて有り得ないぞ? この結界は最強の結界魔術のはずだ……!」
神業という枠すら超越した異常な魔術行使にクルスが表情を痙攣らせる。
「ぐっはぁ…………随分、派手にやってくれましたねぇ、クルス=ディバーツ……お迎えが来たので、私は失礼させてもらいますよ、ぐふっ…………」
「逃がすとでも?」
「逃しますとも……私の『エクスチータ・テイロール』はまだその効力を失ってません……今私に手を出せば、私は残る命全てを費やして、そこの素材とヒュプノスの園へ旅立ちますからねぇ……冥土への同伴者としては些か以上に不足ですが…………貴方方へ一矢報いる夢が見られるならぁ、悪くはありませんねぇ………………けけ、け、けけけけけ、けけけ」
赤黒い血と藤色の蛇に塗れながらも、リグルは引き裂いた様な笑みを浮かべて、転移が発動するまでその狂笑を崩すことはなく————
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