第2話 人生でいちばん好きな本

 第一話は、独創的なディストピアSFだったんですが、気づきましたかね。

 永久機関とか、無人工場とか出てくれば、空想科学小説に決まってますけどね。

 それでは、第二話。


「人生でいちばん好きな本ってなんですか」

 むずかしいですね。

 実は、ぼくは、人生で読んだ小説1892冊をランキングして公開しているんですけど、「こんな大量の読書記録は、題名だけ読むとしても苦痛だ」といわれてまして、このままじゃいけないなあと思って、バックアップデータもとらずに、適当に抜粋した紹介文を連載していきます。これは、書評エッセイです。


 ぼくの人生でいちばん好きな本は、ぼくのランキングで一位になってる小野寺整「テキスト9」です。

 日本SFですね。いやあ、面白くって。八回読んでますね、「テキスト9」は。

 独創的なSFが日本にはわずかしかないのですが、そのわずかなSFのひとつです。

 それが、ネットでネタバレを書いて、大ヒンシュクをかってしまいましてですね。ぼくの致命的な欠点は、ネタバレをしてしまうということです。

 2010年頃にアメリカの心理学者が「小説や映画を鑑賞する時に、ネタバレをされても、ネタバレをされなくても、同じ作品から得られる快楽は同じ」といっている記事を読んでから、「ああ、ネタバレって別に問題ないんだ」と思ってしまいました。たった一人の科学者を信用してしまって、それだけを根拠にぼくはネタバレを平気でするようになってしまいました。

 この書評エッセイでは、ネタバレをしないつもりでいきたいので、どうか許してください。

 「アイデアから受ける衝撃」は、おそらくネタバレの時に受けた面白さと、ネタバレされずに受ける面白さはそんなに変わらないのではないかという気はしますが。ただ、作品の「構成」を作家がめちゃくちゃ考えて作ってるということを考慮すると、やはり、ネタバレは「構成」や「演出」を台無しにする行為だと思い、反省します。今まで、ぼくのネタバレで被害にあった人に謝罪します。本当にすいませんでした。


 それで、人生でいちばん好きな本の話ですね。

 ぼくがいちばん読み返した本は。冨樫義博の漫画「幽遊白書」です。十四回読み返しています。

 小説ばっかり読む人生を送ったぼくですが、何度も読み返した本は漫画が多いです。

 まあ、それはいいとして。

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