地獄
君の抜け殻は、
遠くに落ちているあの地雷の音。
白い君の体温が、
砂埃の空に溶けて、消えていく。
響く君の鼓動の音が、
近くを流れる銃声に因って途絶える時、
僕の胸は恒星みたいに熱く、
燃え盛るのを感じるんだ。
地獄。
地獄に炎があるのは、
みんなが怒っているからだと思う。
枯れた空気に粘膜が張り付いて、
僕は砂埃になる。
風が僕を運んでいる間に、
全てが終わってしまえばいいのに。
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