誰かのうめき声

大切にしたいものほど、

遠ざけてしまうような、星の元、

生まれたのです、

わたしの、愛とかいうもの。


君に熱を分け与えることすら、

満足にできないわたしの、

冷たいからだ。

暖炉の氷。

パレードが夜のうちにやってきて、

とくとくと鼓動を踏襲していく。


昨日の靴箱の塵のように、

すべてが許されていくから、

あの遠空の下、

響いた誰かのうめき声は、

しっかりと、

宇宙に届いたみたいです。

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