レインメーカー!……失礼、それはオカダ・カズチカでした(汗)こちらの作品に登場するのは【レインブレイカー】雨を呼ぶ死体。気象捜査官というユニークな設定。ホラー小説のようなダークな雰囲気。クセになります(笑)主人公が事件捜査で、次第に深みにハマっていく様は、読んでいるこっちまで引きずりこまれました。怖い怖い……
子供の遺棄屍体が降らす雨を頼りに捜査をする六係。その研修生、由利つかさ。雨鎮師である彼女は、呼雨に導かれ桜の咲く池に辿り着く……。非常に書きなれた文章で、語彙も豊富、心情描写も卓越しておられると感じました。雨鎮師の立場、辛さ、孤独感……いろいろな状況が把握できて捜査の困難さが伝わってきます。未来型ミステリーとして、ミステリー好きには大変楽しめる作品です。
クールな作品です。SFの中に現代社会にも散見される暗い要素も見えて、凡人には想像し難い主人公たちの境遇にも、一定の共感が湧き、感情移入してしまいました。そして、ラストはやはり爽やか。長編も読んでみたくなりました。
いやちょっと言ってみたかっただけです。(鍋島)小骨(さんの作品が僕の心に)、刺さる。別作品の世界を共有してるかのような記述も個人的にはグッサリきつつ、その作品とは打って変わった重めのストーリー。遺棄された子供の屍が雨を呼ぶ。その雨を知る力に傷を負った警察官のバディもの、の、始まり。続きをください、心から。