ぶっちゃけただ事実を連ねるだけで筆者の思考とか文章表現とか何もないポケモン日記
@Takoyakist
第1話
先ほどの負け試合で択を誤った事への後悔の念を頭から取り除けないままイライラとAボタンを連打する。マッチング待機の時間にももう過ぎたことでしかない試合の経過を思い返す。何度再思考しても本当にああする以外に打つべき手があったのだろうか、相手の奇怪さがたまたまうまく働いたのではないのだろうかと何にもならない責任転嫁をして、いつまでも自分の実力不足を認められないでいた。対戦相手決定の通知と細かい縦振動を刻む右膝に気がついたのはしばらくしてのこと。一定時間以内に相手が見つからなければ勝手に切断される設定なので、それほどの時間は経っていないはずだが、長い失神から覚めたような感覚だった。失神したことないけど。
相手の名前に目を通し、認識する間もなく相手パーティに集中する。キノガッサ、カバルドン、リザードン、カプ・コケコ、ミミッキュ、ルカリオ。なるほどいかにもパーティバランスは三の次、抜きエース揃いの流行ポケ並べてみましたって感じの、デジャヴかと思うほど見なれた構成だ。やれやれといくつもの負けパターンを夢想し重たい頭で下画面に目を落とす。論者の天敵ボノガッサがいる時点で、ある程度選出は確定される。舞型にしろ粉型にしろ、初手に出されては自軍の崩壊は免れないのでこちらのボーマンダの先発は確定だ。もしカバから来られてもマンダは特殊型でドロポンも搭載してるので役割を遂行できるだろう。
さて問題の後続だが、マンダでは相手にできない妖精が2匹、こちらのパーティで対処できそうなのといえばナットレイと、アローラの姿をしたガラガラくらいだ。といってもフェアリー受けを考えた場合のみでの判断なのでガラガラではその両敵のサブウェポンを受けるのは難しいか。その点ナットレイはうまく仕事をこなしてくれそうなので、メンバーのうちの1人として選出しよう。ナットレイとは前作よりの長い付き合いもあるので必要以上に信頼を置いてしまっているのかもしれない。が、その惚れ惚れするまでの耐久力と並みの防御では受けることのできない一致ジャイロボールの火力を味わってしまっては、ついつい頼ってしまいたくなるのも当然の心理であろう。“つい”とわかっていても、だ。
そして、問題の3体目の選出だが、マンダナットの2体では処理しきれない相手ポケモンというと、Xの方のリザードンとおそらくメガのルカリオか。そして我がパーティの一角ににふんぞり返っているのがカプ・レヒレ。ここまで役に適した人材が他にいるだろうか。いや、ポケ材か?なんて調子にのってみながら選出決定のボタンを押した。いつもは苦悩を重ねる作業も今回に限っては単純なステップで終わらせることができたので、残りの制限時間を見てもおよそ半分くらいを残している。それに未だにカウントが続いているということは相手がまだ選出を決めかねているということだ。-こちらは自信を込めた決定を終えているのに対し、相手はきっと今も悩み、タイムリミットの接近を恐れていることだろう。これは精神的な勝利を意味する。勝負をする上で精神に余裕を持つことは......-などと読んだこともない賭博漫画のセリフを頭の中で詠唱した。
そうこうしているうちに制限時間の十数秒を残し相手も勝負の準備を整え終えたようだ。選出画面が暗転していく中で、1匹のポケモンの姿が妙に目についた。ピカチュウの化け皮を被った霊なる妖精だった。一瞬のうちに背中を悪寒が駆け上がり、軽くふわついていた慢心に重くのしかかり1つの悪夢となって脳裏を漂う。ミミッキュをはじめに見たとき、ナットレイの役割対象であるだろうと存在を軽く見ていたが、それはただ単純な対面性能で見た場合のみでのことだ。キノガッサ予防ということで早々に初手ボーマンダを確定させたが、もしも相手の先発がミミッキュだった場合はどうだろうか。以降の展開は何度シミュレーションしたところで最悪の結末にしかたどり着かないことはわかっていたので、背後の冷たい後悔を頭を振って散らし、ただ祈ることのみ繰り返していた。
疲れたから一旦終わり。
それでは対戦編でお会いしましょう。
つづかない。
うんちうんち
死にたい
ぶっちゃけただ事実を連ねるだけで筆者の思考とか文章表現とか何もないポケモン日記 @Takoyakist
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