確かにあおいと言ったか?

確かにあおいと言ったか?

あゝ記憶は薄汚れていく


落ちぬよう 然と 懐いては見た

水底の泡は深い沼の縁のしがらみ

藁藁、流れるときをわらう

その手は繋げないほど

垢に塗れ痛々しくある


蒼然の沈没、狂風を滑空する

彼方も私も囲われた戦友で

不意にことりが囀り

朝に待ち草臥れる みちくさの末だ

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