砂丘にひとつ白它がゆく

砂丘にひとつ白它がゆく

陽は展にあるが冥く昏い対流


鱗は虹色に光を弾き

その瞳は先を魅せる群青


死海に尽き 劣化し剥がれ

朽ち果てんばかりの有り様

未だお迎えを歓迎し

身をくねらせ焦がれる


春の道を創る役目を終え

遥か未知を目指し

徒月灯火に往く

行く末は生き留まり

静に泣いて生まれる

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