蒼穹に屈するあの白雲が憎い

蒼穹に屈するあの白雲が憎い


今生の花よ

煌め可視 明けの僥倖を透視する


アホウドリ

情景に鳴いている赤子にも似て。


酩酊 且つ滅するもの


傷だらけで狂う

方位磁石が指し示す未知

ならば個個に置いて

指し示す光に流れて逝こう


灯火は根底の漣に有り得ること


大海原にひとり

懐古の砂時計は

呆気なく地上に降りて

砂上は大層輝いた


抱えていた蠱毒の気の実は

瞳から仰山零れ 軽くなる


自力で狂った

方位磁石が指し転がす未知


ならば、此処に流して

老いて往こう


山河の季節に寄り添いて

海の涙に郷愁を悟る

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