季節外れの線香花火に

季節外れの線香花火に

爆ぜる

心の葛藤を押し殺し興じる

うつつまぼろし

キミがわらっている

私も信じよう

燻りは私だけに魅せて


燦々散々な夕焼けが去り

朱に喘いだキミとの今日の仕舞い

お別れに沁めを


夜に華咲く蛾は

宵に酔いさえずり翔り

うつくしくはかなくも

灯の終りは私に還り

祖の陽に昇る

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