朱に染まる空に游ぐ

朱に染まる空に游ぐ

少しの風を大きく波瀾で

皆に祈りを奔らせるこいのぼり

小さく高く見上げたゆめゆめ

今 タダの思い出として

誰の目にも触れず匣に仕舞われる

新聞紙の兜 この手に恋昇り

ちっぽけなことも

楽しかった 可笑しかった


何処で泣いているのか

凪いで戦いでいる風すら

行方は知らずに

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