うつつまぼろし

うつつまぼろし

堕ちる午睡

蒼空に魅せる甘い雨の心地良さ

在る訳もないモノに縋り

風すら背を圧さず ときは流れる泪。

美風の吐息はいたみに沈む

奏多の鐘が鳴る

酔い鴉 からがら逃げて往く。未だ

生きを乱す 息を貪る畜生 謀り

無限回廊は静を求め

唯お迎いをゐ抱きたい

宵闇に賜る 不幸をわらう

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