満開の枝垂れ桜の底

満開の枝垂れ桜の底

水源はゆらゆらと蜉蝣を呼ぶ

宙には光を爪弾いた私たち

斜陽に燈は今も舞って射ます

この夜に起こる事無くば

見栄もないうたかたの囁き

波弦の奏で風のせせらぎ

空に向かい向日葵は

掠れた聲を掲げ花火の如く

儚く散って逝く枯葉

はらはらと白く降り注ぐ

褥雪 直交瓶 しとり摘まむ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る