#君色の詩 『執着』

#優しい言の葉「欲望」

#百花諷詠 花韮『恨み』

#君色の詩 『執着』

#詩人の本懐 「故人」


斜陽の窓辺 白檀の香

灰を躱す逆光の美は

燃え残る滓馬鹿り

見えぬ煙りにひとひたり

貴方が好んだ生きを吸い

翳となり肺が焚かれた

隣の煙草に燻され手探り

慰撫されるのか

暗がりうつつ

位牌に掌を

欠ける煙りに懺悔して

彼方に立ち昇る

姿の癒えない私達

営みは赤い意図に

這える新月に隠去れて逝く

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