第195話 #幻想観覧車「密かに浮かんでいたのです

お贈り仕舞し 巻いて括ろ

お別れとお迎えと 

ネエ 誘いて世

揺蕩う小舟 仄かに宵風と

涙を溜めた透明な器たちに

朽ちた一輪 坐して

絡み出逢いし 果て

終い手降し 堕ちて

十六夜て

華散らし束ね糸

朱に 惹き裂きて

凪いだだけ 水面にはふたり

「密かに浮かんでいたのです」

#幻想観覧車

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る