第166話 眼は瞑られ書は滑り落ちて

#甘い言の葉「雪の果て」


眼は瞑られ書は滑り落ちて

柔らかな夢に沈む今宵は雪

すべて白く満ち明日の途を

唯只愛しき小さき命と眠る


終の未知に仕舞われる時に

逝き果て手を搦め円環降る


悪夢も雫とほどけて笑えば

雪は幻想に帰依し幸は輝く


何時かの思い出を語り合う

脳裏に妬いた記憶にあいに

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