第165話 風が捲る紺のスカートが懐かしく
風が捲る紺のスカートが懐かしく
偶然の窓辺からひらり覗かれた
堕ちゆく花びらは桜色を馨らす
全国つつうらうらの出会い
開かれた日記には今も尚
色褪せず四葉のクローバーが
永久に挟まれることを
育まれた実は守り続けるだろう
朽ちた腕で綴られた
一冊の人生は受け継がれる
#詩人の文学館「栞」
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