第163話 【はじまりのつがい】

【はじまりのつがい】

大きなモノの溜息 糸も簡単に崩れて 皮に雫溢れて終う 掻き乱した吐地は 汚物塗れて入って 雑草を茂らし心内 覆われて拭われる ヒトは小さき魅で 匕とは尽きるモノ 知らないから慾に 空から辛でも殻に ワカラナイから良 活きるため埋まれ 番となる枷の命を 注いでゆくかいな 弔番は填まり咬む 華の齎した雫は星 堕ち逝く箒星に祈 吐き終って下さい イってこそ生きる 詞を拝したい慕う 命は輝はひととき 想い依り如何様に 満ち途足りた未知 相手逢わせ微笑み 手を併せ口を噤む 解きの風に吹かれ 意図は解かれて空 待って逝か和いで 浚われる底は術に 地に鋳る錠前と知る 一の番








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