第162話 雪は照る


眼は瞑られ 書は滑り落ちて

柔らかな夢に沈む 今宵は雪

すべて白く満ちて明日の途を

唯只愛おしき小さき命と眠る


終の未知に仕舞われる時既に

逝き果て手を搦め円環に降る


悪夢も露と雫とほどけて笑う

雪は幻想に帰依し、幸は輝く


繰り返される年月はいつかの

思い出になり共に語り合おう

脳裏に妬き付く記憶にあいに






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