第80話【丹青の浸蝕】


侵食

人の思考は必然的に反応する

触れ合ったその身から

愛という枷で簡単に塗れ変化し

引き返せない路は孤独

蟲毒すら愉悦

触れ合う手

亀裂の入った錆びついた時の歯車

ギクシャクと困難こんなんでも

別ち合うから分かち合う

どちらにしても未来は

薙いだ凪いだのだろう

意味

其れは光

出逢い遭う光彩交際

そのの光は死海に

旋律を鮮烈に

妬き憑いて 残るでしょう

翳すら蕩ける あつい熱で

其処に底に新たに

宿りしるしあわせを

あたたかにやわらかな

園 展望は

薔薇に生まれ発ち

つめたくはりついた

其の 血は

土に沈み逝く

桜色に綻ぶ

雫の意味は

聲と喘ぐ 慶びと哀しみを

祝詞為すか 経と詠むか

海堕して往く 揺り籠の舟

情に深い

只 唯

愛おしい朱い糸和らいで征く

朽ち惜し苦は凪いくはないと逝く

ぐにゃぐにゃなイキモノは

わらい ないた

私は身も心も溢れてゆく

ほほえみとしずくを奉げます

それがヒトのココロなのでしょう

オモイは神の其処深の底に満ちる

端正

かつての片鱗を魅せる

恋人の面影は何処迄も懐かしく

恐ろしささえ感じる時の

流れを無常にも感じる日々

崩れてゆく天上は罅

寝食を共に生き逝ける

想い 果ては なく 屹度

しあわせ となり あえるのだろう

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る