第73話「てんせい」

「てんせい」


背後から指し照らす光


撒き散らし眩みゆく花弁は

の地をあかめる


暁光の陽僥倖の悲 

肌ら 斑 歩泥 戻ろ 淵に 縁はだらまだらほどろもどろふちにえにし


どんな美しい華も 上等な餌であれ

の血は 既に不浄の骨頂



よろこびをなじった青い禽

朱い林檎を 森で戴き 唯 甘く愉しく


刎ねはのがれ 羽根はがれ

底は泥沼 奈落という天上の箱庭


寵愛せし 統べに 彼方に 


大きな加護われる

綺麗なべべ着たみてくれ お人形に落魄おちぶれる


もう其れしか満ちはないのでしょう

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