第73話「てんせい」
「てんせい」
背後から指し照らす光
撒き散らし眩みゆく花弁は
どんな美しい華も 上等な餌であれ
朱い林檎を 森で戴き 唯 甘く愉しく
刎ねは
底は泥沼 奈落という天上の箱庭
寵愛せし 統べに 彼方に
大きな
綺麗な
もう其れしか満ちはないのでしょう
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