かさ

いったい何から守っているのか  

     時代錯誤な和傘をさして

     揃いの二人は何を思うか

     当の昔に止んだ雨でも

     いつまで でもあいあい傘を


     頭上に広がる青空は

     無情に光を墜とし

     降らしていった


     眩いだけの瞬きで

       熱さ とろけ

        終わぬよう


     只ひそりと添い遂げたい


     ただそれだけであったのに

     願いは叶わず空を見上げる

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