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@mihocall

今日は、10年前の『将棋宇宙』を読みました。当時はネット上で戦う棋戦があったんですね。当時はどんな盛り上がりだっんでしょうか。私はまだ四歳で、保育園の砂場チャンピオンでした。


@mihocall

新人戦では、新竜王が優勝していました。相手は前王座です。この世代は、十年かかって頂上まで上り詰めてきたんですね。私も十年後には、将棋ファンとして何かのタイトルを獲っていたいと思います。


 僕らの目の前には、大量の『将棋宇宙』と『ウィークリー将棋』、さらには現在廃刊になってしまった将棋誌や、新聞の切り抜きなどが置かれている。

 武藤さんは、「俺にもネタ将が何かはわからないや」と言った。「ただ、俺がしてきたことは教えられるかも」とも言った。そして、大量の資料が送られてきた。

 美鉾はそれらをただ読むだけではなく、読んだことや思ったことを綴り始めた。自分の想いを素直に伝えたいとともに、キャラクターを浸透させたいという思いもあるようだった。

 確かに将棋を見るファンは増えているけれど、女子中学生で、というのはあまり聞かない。

 実際、美鉾のアカウントはフォロワーが増え、たまにリプライが付くようになっていた。ただ……女子中学生ということはあまり信じられていないようだった。それもそのはず、自称女子高生や美少女の人を観察していると、仕事に疲れていたり、「すたばなう」と言いながらラーメンや焼き鳥を食べていたりと、どうも中身はおじさんなのである。

 そんなわけで妹は、「自称女子中学生の将棋ファン」という位置づけで、徐々に認知度が上がってきているのであった。

「なんでみんな信じてくれないんでしょうか」

「まあ、ネット上のノリというかなんというか。でも、そこも逆手にとれるかもね」

「うーん、私本物のすたばしか行かないですよ……」

 美鉾はまだ悩んでいるようだった。ただ、資料を読むのは単純に楽しいようだった。僕も初めて見るものが多いので、たまに一緒に読んでいる。昔の棋譜も勉強になるし、先輩たちの活躍を知るのも楽しい。

 そんな中、ネタ将界のフィールドに、新たなムーブメントが起こったのである。

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