人称について本気出して考えてみた
祝! 1000PV突破!! そこ、ショボいとか言わない。自作では初なんですよ!!!
それもこれも読んでくださっている貴方のおかげです。本当にありがとうございます。
と同時に、カクヨムではエッセイが強いということを身をもって証明しております。いいんだか悪いんだか。
というわけで、今回は人称について(切り替えが早い)。
自主企画参加作品をいくつか読ませていただいて思ったのは、一人称が圧倒的に多いのだな、ということ。企画の性格上、一般文芸寄りの作品が多かったのですが、それでも三人称は少なかったです。これはちょっと意外でした。
あ、でもよく考えたら参加条件に「主人公が十歳~十八歳」「中高生向け」というのがあったので、そのせいもあるかも。ティーン向けの文庫だと一人称の方が多そうですもんね。
私自身はどっちが書きやすいかというと、圧倒的に三人称……の、つもりでした。その方が情景なんかの描写がしやすいと思ったから。
厳密に一人称を書こうと思うと、主人公になりきって書かないといけないわけで。
そうなると自作「さみしいと死んでしまうなんて、そんなのは嘘だ」の場合、主人公が男子高校生なんですよ。で、彼の語彙力を考えるとヒロインの描写があんまりにもあんまりな感じになってしまいそうで。
それこそ「銀髪のアニメキャラみたいな美少女がオレのそばに来た!」みたいな……さすがにそこまでアレじゃないか(笑)
ともかくそう思って三人称……というか「三人称単一視点」にしていた(つもり)なのですが、地の文と混ぜて心理描写入れまくってたらブラバ案件だと言われてしまいました。
あれ? これ普通じゃないの……? と思っていたのですが、案外そうでもないみたいで。
もちろんガチガチに定義した場合には自作が三人称ではないっていうのは自覚してます。した上で、これくらいなら許容範囲だろ、と思って書いていたんですけど。
あと各章の冒頭で別人物の視点に切り替えているのがアウトなのかなぁ。一応、記号で区切りは付けたんですけどね。
で、どうして地の文にガンガン心理描写加えるのが普通かと勘違いしていたかを考えてみたんです。どうも新井素子作品の影響だったようで(笑)
そうだ、これ書き始める前に「グリーン・レクイエム」読んでたわ。
新井作品を読んだことのある方はご存知かと思いますが、昔の少女小説テイストの三人称みたいな、ちょっと癖のある文体なんですよね。苦手な人は数行で拒否反応起こしそうな感じ。
よく70年代の少女漫画を文章にした小説とか言われていたと思います。
で、自作にもそういうポエム寄りな匂いを感じてブラバしてしまう人が多いのかなぁ、と……逆にハマる人は最後まで読んでいただけるのかな? と思います。その後にもいくつかブラバポイントとなる展開が入っているので、そこで切られている可能性もありますが(笑)
あとこの記事の影響もあったかも。
集英社Webマガジン Cobalt 小説を書くためのプチアドバイス by三浦しをん
第6回「『人称』選びで、キャラクターの魅力をアップ!(三人称編)」
http://cobalt.shueisha.co.jp/write/column-miura-shiwon/001223/
更には最近「自由間接話法」なるものの存在も知ってしまい、もうこうなってくるとなにがなんだか……って感じで。
もういいよ、嫌ならブラバしてくれていいから好きに書かせてよ、という境地に至りました。
というか私、高校生男子の一人称小説書いてたわ……相手の外見描写を一切する必要のない設定だったから気にしてなかった(笑)
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