小学生編/山形くん主役 🍥
山形家のバレンタイン㊤
かがり町のバレンタイン2023🦍です。
今年のギフトもだん恋本編より十年遡って、忍たちが小学生の頃のお話です(※エンドレス小2ループ)。レイアウト的にはPC閲覧を推奨ウホ。
その① 【2/14夕刻、割烹たかしの......】
“ 店主大風邪のため、本日営業を休ませて頂き〼 ”
※たかしの達筆
綺麗な鷹史「ぷひー……しんど。(ズビッ)」
▼ ガララ……バンッ !
鬼頭「おーっす篠塚家、別に興味無ぇけど、今年もチョコ貰いに来てやったぜギャハハハ✧」
綺麗な鷹史「はい、DQNきた~……つか外に貼り紙してあっただろ鬼頭さん、店休だったつの」
鬼頭「貼り紙ィ……? 見たが、読んでは無い✧」
綺麗な鷹史「今日そういうのやってないんでお引き取りください」
鬼頭「アそう。じゃ忍を攫ってロイニャで飯でも食ってくる」
▼ 店舗と自宅とを繋げる扉から顔を出す、鬼頭
鬼頭「おい忍ー、鬼頭さん来たぜー、今年もチョコくれー」
🚪*`▽´*)ψ≣✧{オーイ
綺麗な鷹史「Σ自宅のほう、行くなぁ!(引っぱり)」
鬼頭「アレ、忍いねーの? ψ(*`▽´*;」
綺麗な鷹史「いな、
ぶぇークッショイッッッッ」💦
▼ アルティメット特大くしゃみ by鷹史
鬼頭「ギャアアア!(飛沫)テメー風邪か⁉」
綺麗な鷹史「だからそうだっつーの。貼り紙を読め!」
鬼頭「では先生が診てあげます、脱げ」
綺麗な鷹史「はえ⁉」
鬼頭「篠塚さんがどんな具合か、先生そろそろ把握しとかないと……(※最低)」
綺麗な鷹史「何を言って……」
鬼頭「脱げ! 鬼頭医院の、出張診察デース✧」
綺麗な鷹史「Σい、やめろおおおおおお////」
▼バチイイイイイイイイイイイン!(※平手打ち)
かがり町に響く、ビッグバン的ビンタ音👐
その② 【その時、ごんしのは歩いていた】
しのぶ「――むむ」
厳 蔵「どうした忍くん?」
しのぶ「おうちのほうで今、なにか、轟きが……」
厳 蔵「ええっ、ふじた山のほうか? 恐いな~」
▼ 篠塚家(高台)の裏手は大自然、ふじた山
――鬼頭さんの襲来とすんでの差で、篠塚家(割烹 たかしの)を出発した、山形厳蔵さんと忍のふたりです。
本日は、かがり町男子たちが妙にそわそわするバレンタインデー当日です。が、たかしのの店先に貼り紙を出したとおり、綺麗な鷹史が、またしても大風邪を引きました。
意識を朦朧とさせながらも、養生テープを駆使して、ぺそぺそと貼り紙をしていますと、おや、太陽が陰ったのでしょうか?――急に辺りが暗くなったのです。
綺麗な鷹史がふり返りますと、のっぽの山形厳蔵さんでした。
たかしの常連客の中でも、いちばん乗りでやってきたのです(どうでもいいことですが、厳蔵さんは来る前に最寄りのATMへ寄ってきました。訓練されたお客ですね💮)
毎年、割烹たかしのではチョコを配っています。
厳蔵さんは、誰よりも先にバレンタイン・チョコを貰いに来ました。このためだけに、お仕事を早引きしています!
そんな厳蔵さんを見て、綺麗な鷹史は、何かを閃いたようです。営業スマイry……万遍の笑みを浮かべます。それはとても美しく、じょじょに失われつつある奇跡の顔面です(ユネスコでいうところの危機遺産ですね)。これを目の当たりにした厳蔵さんは、今日という日のために自分は生まれてきたのだと、心の中で、心おきなく漢泣きしました。
(間。)
気がつくと、綺麗な鷹史はとっくに家の中に引っ込んでいました。代わりに、厳蔵さんの隣には、お泊りセットを装備した “しのづかしのぶ” が、ぽつんと立っていて、おっきいおっきい厳蔵さんを、がんばって見あげていました。
――つまり、そういうことです。
しのぶ「えっと、ごんぞーさん。ひとばん、おせわになります(ぺこり)」
厳 蔵「こちらこそ。いや驚いたよ~まさか忍くんを預かる日が来るなんて。でも俺んち、ほんと何もないよ?」
▼ 危ないから、道路では手を繋いで歩いてネ!by鷹史
しのぶ「ごんぞーさんの手、おっきいね。おっきすぎたかもね」
厳 蔵「大人だからね~(棒)」
しのぶ「ごんぞーさんち、ねこいますか」
厳 蔵「ええっ、猫か。猫はいないな~」
しのぶ「ねこ、いないの?」
厳 蔵「猫はいないけど、カップ麺があるよ。うまいやつ」
(*σ - σ)_( ¯∀ ¯ )。+🍥
しのぶ「ふーん」
厳 蔵「(汗)」
(σ - σ≣)_( ¯∀ ¯;)
▼ アホー! by近所のカラス
しのぶ「ごんぞーさんちと、きとうさんち、どっちがおっきいですか?」
厳 蔵「Σき、鬼頭先輩⁉ あんなイヤミな高級マンションとは比較しないでくれ。うちはほんと、庶民な部屋だよ……;;」
▼ 鬼頭家の様子は番外編『鬼頭家のバレンタイン』を参照💝
しのぶ「そうですか」
厳 蔵「忍くん、去年は鬼頭先輩の家に泊まったんだっけ」
しのぶ「はい」
厳 蔵「しかし鷹史さんてば、バレンタインが近づくと決まって体調崩すよな~」
しのぶ「たか史、バレンタインはお店のイベントデーだからって、ぷれっしゃーで、月はじめからずっと胃痛してるよ」
厳 蔵「当日撃沈してるじゃないか~、残念だ」
▼ 夜なお店(?)割烹たかしの
しのぶ「それでね。ごんぞーさんち、ねこいるかな(再)」
厳 蔵「だから猫いないって! 忍くんが、うちに期待してないのよくわかったよw」
▼ 山形厳蔵 宅(賃貸)へGO!
(*σ - σ)_( ¯∀ ¯ )。+{で、夕飯どうしようか
(*σ - σ){ビーフ! ビーフ!
( ¯∀ ¯ )。+{あははムリムリ、肉とか焼けないよ~俺w
(≣σ - σ){……え。
(σ - σ≣){え。
(σ - σ)_( ¯∀ ¯ )。+{あはは
▼ ……え。by忍
その③ 【かがり町西部、厳蔵の棲み処】
厳 蔵「ついたぞ~! ここの1階だよ」
▼ 築25年ほどのド地味なマンション
地上4階建て。なんだかぼやけたグレーの外壁の、どこにでもありそうな地味めの賃貸です。ちょい古めの物件(十年前当時)にしては天井が高く、窓やドアのサイズが大きめです。他、特筆すべきことなし。
しのぶ「1かい、ですか」
厳 蔵「そう俺、体重あるからさ~。普通に生活しているだけでも、下の階に足音が響いちゃうんだ。気にするもの面倒だから1階にしてんだよ」
しのぶ「たいへん、ですね」
(σ - σ)_Σ( ¯∀ ¯;)。o(真顔…!!
▼ 殺風景エントランス
しのぶ「おーとろっくは?」
厳 蔵「あるわけないよ?」
しのぶ「えれべーた……」
厳 蔵「1階だよ? さあ山形家は、一番奥の103号室だ。寒いからサクサク行くぞっ」
▼ 101号室(ガチャ…)
♀「山形さん、おかえりなさい……」
厳 蔵「あ、101号室の奥さんこんばんは~」
しのぶ「?」
♀「バレンタイン、受け取って……」
▼ 色っぽいチョコを貰う、厳蔵💗
♀「旦那が帰ってくるから……、じゃあね(ドア閉)」
厳 蔵「ありがとうございます~」
しのぶ「⁉」
▼ 102号室(ガチャ!)
♀「山形さん、おかえりなさい! はっ、今日も食べに来ない(泣き腫らし)」
厳 蔵「あ、102号室の奥さんこんばんは~」
しのぶ「??」
♀「毎晩待ってるのに……チョコ受け取ってっ」
▼ 燃えるようなチョコを貰う、厳蔵💗💗
♀「おいしそう、って言ってくれたのに……(泣きながらドア閉)」
厳 蔵「ありがとうございます~」
しのぶ「⁉ ⁉」
厳 蔵「やあ~忍くん、びっくりしたかな。101号室の奥さんは、よく挨拶してくれるいい人だよ。102号室の奥さんは気難しい人だけれど、晩飯時に、台所からいい匂いさせていたから、“奥さん(の料理)おいしそうだっ!” って、思わずボヤいちまってさ、そっからこうやって挨拶してくれるんだ~。 はははは」
▼ 厳蔵の笑顔(ナチュラル俳優系)
しのぶ「Σごんぞーさん(……わるいひと、だ)」
――山形さん帰宅? ザワザワ
――あら山形さんお帰り? ザワザワ
▼ なんだかマンション上階が、妙にザワついてくる
厳 蔵「さあここだ忍くん。山形家へようこそ~」
しのぶ「うん……、 あれ?」
▼ 103 山形(表札)
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💗💗💗 🚪 💗💗💗
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チョコ箱どっさり!
( σ - σ ) ¯∀ ¯ ){うお
▼ 山形家のバレンタイン恒例、メガ㌧チョコタワー
しのぶ「げんかん、チョコに埋もれてるよ?」
厳 蔵「そりゃあ、バレンタインだからな! おっ、この隙間から入れるぞ。足元気をつけてな、頭上もだ!」
▼ ぽかんとしている、忍
しのぶ「すご……ぉい」
厳 蔵「どうした忍くん」
しのぶ「これぜんぶ……チョコ? ごんぞーさんの?」
厳 蔵「まあバレンタインだから~」
!!驚――(((((σ - σ)))))――愕!!
しのぶ「う、うわあああああああああああああああああああああああああああ、こわい!」
▼ とつぜんの、しのづかダッシュ(逃亡)
厳 蔵「ちょ、忍くん待て、待つんだ!」
▼ 厳蔵の、全力のダッシュ!(捕獲)
しのぶ「はなして、ごんぞうさん、こわいよっ!!」
厳 蔵「ちょ、静かにw いろいろと誤解されるだろ!!」
(((σ - σ) ¯∀ ¯ )💦{落ち着いて話そう;
お気づきだろうか……
このマンションの住民、山形厳蔵を目当ての女だらけ、なのである……
▼ ギンッ(熱視線♨)
マンション全棟から熱っぽい視線が103号へとふりそそぐ!
Σ(σ - σ) ¯∀ ¯ ){忍くん、家入ろうな✧
どうなる、ごんしの、どうなる2023年、お泊り会!
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山形家のバレンタイン、はじまりはじまり
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つづく
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