渡したいラブレター
会ってる時は素直になれないから、ここで頑張って自分の気持ちを書いてみます。
私が消えようとしたら祐ちゃんが取り乱した時、実はとても嬉しかったんです。
私はを導いてくれる人はいても愛してくれる人はいなかったから、「私がいないのが嫌」なんて人は偶像だと思っていました。
だから祐ちゃんに喫驚したあと、救われた気がしました。
私は、雪のような恋も愛も幸せも壊れ方も知りません。でも祐ちゃんと一緒にいれば壊れ方以外を少しずつ覚えられる気がします。
祐ちゃんはお菓子みたいだなと思います。ちょっとしたことでニコッと笑ってくれてくれるし、私の病気に関しても「病気と闘ってて偉い」と言ってくれるし、まだ実家にいるのに「自立しようと頑張ってる」と言ってくれる。私は人間が苦手なのに、祐ちゃんとなら一緒に暮らせそうとまで思ってます。
私は前に「毒を食らわば皿までだから、祐ちゃんの全部をください」と言いました。それに少し追加させてください。
私が祐ちゃんをもらった分だけ、自分をできる限り自分を祐ちゃん好みの美味しそうな姿にするから、私を食べてください。
文字を並べると凶器になるというけれど、祐ちゃんのことを想って書くと私に刃が向けられます。文字なんかでは足りません。きっとまた私は素直にならないけれど、会ってください。
捨てたい手紙 ノブリサコ @blueforyou
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