第15話 瞳の中で光り輝く

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 ひくひくと泣いている一之瀬の冷たい手を引いて、雨に打たれながら帰った。


 部屋に戻り、すぐにシャワーを浴びるように言った。一之瀬は「相葉さんが先に」と遠慮がちに言うが、洗面所に押し込む形で先に使わせる。


 びしょ濡れになった服は洗濯機に入れて、僕の寝間着を貸すことにした。華奢な彼女にはサイズが大きく、シャワーを浴び終えるとぶかぶかなズボンが下がらないように抑えながら出てきた。シャワーを浴びているうちに泣き止んだようだが、目はまだ赤い。


 僕がシャワーから戻ると、一之瀬は部屋の隅っこで三角座りしながら眠っていた。泣き疲れたのだろう。そっと彼女を抱き上げてベッドに運び、僕はベッドの前に座り込んだ。


 暴風域に入ったようで、横殴りの雨が窓を叩きつけ、風の音が鳴り響く。


 外とは対照的に穏やかな寝顔の一之瀬を眺め続ける。


 一之瀬はこれからも自殺を続けるのだろうか。


 これまで二十一回、彼女の自殺を邪魔してきた。でも、これが最後かもしれない。次に彼女が自殺をしたとき、自殺現場に先回りできる自信はない。


 弱々しく泣く一之瀬を見て、罪悪感が湧き、心が痛んだ。それでも僕の気持ちは変わらなかった。一之瀬には生きてほしい。彼女自身だって本当は死にたくないから迷いが生じている。


 あと少し……あと少しでいい。彼女の気持ちを少しだけ変えられれば。


 僕にできることは何か残されているのだろうか。


 台風が過ぎ去った夕方頃、一之瀬が目を覚ました。


 まだ半分夢の中にいるような顔をしている彼女に「おはよう」と声をかける。声に気づいた彼女は恥じらっている様子で「おはようございます」と小さな声で言った。


 今日のことを思い出したようだ。同時に僕も彼女を抱きしめたことを思い出して恥ずかしくなってくる。「中学生相手になにオドオドしているんだ」と自分に言い聞かせたところで効果はなく、お互い無言で目を合わせないままだった。


「あの……お手洗いお借りします」


 沈黙から数分後、そう言ってモゾモゾと布団から出てきた彼女に「あぁ」と返事をする。


 しかし、突然「きゃっ!」と小さな悲鳴が聞こえ、反射的に彼女の方を見る。


 どうやらズボンを借りていたことを忘れて抑えずに立ってしまったらしい。


 するっと落ちたズボンが足元にぱさっと落ちて、一之瀬は慌ててしゃがみ込む。下着までは貸していない。


 僕の視線に気づいた一之瀬は、顔を赤くして、唇を噛みながら、涙目になりつつ、こちらへ視線を送る。


 僕は視線を逸らして「ナニモミテナイ」と壁に向かって言った。


 一之瀬はズボンを抑えながら耳を真っ赤にさせて、逃げるようにトイレへ向かう。


 ところが、トイレから戻ってきた彼女の耳はさらに赤くなっていた。


「相葉さん! あれ!」


 先程までのしおらしさとは一変して駆け寄ってくる。


 プルプル震えながら、隣の部屋に吊るされている自分の服と下着を指さす。


「なんで干してあるんですか!」


「乾かさなきゃ帰れなくなるだろ」


「そうじゃなくて! 自分でやるつもりだったのになんで勝手にやっちゃうんですか!」


「いや、お前寝てたし……」


 そう答えると、一之瀬は爆発しそうなほど顔を真っ赤にさせて、なにか言いたげな顔をしたが、結局不発弾のように何も言わず隣の部屋に閉じこもった。部屋からは時折「死にたい」と聞こえてくる。


 ただでさえ、なんて声をかけようか悩んでいたというのに余計気まずくなった。なんとか彼女が帰る前に、もう二度と自殺しないように説得しなければ。しかし、今の彼女を説得したところで逆効果なのは目に見えている。それに声をかける勇気もない。


 部屋に閉じこもったまま午後六時を過ぎ、一之瀬をおびき寄せる為にピザを頼んだ。


 ピザを受け取り、「一緒に食べないか」と言ってドアをノックすると、ここ最近見る機会がなかった不服そうな顔をして出てきた。


 背を向けて無言で食べる一之瀬に何か声をかけたいが、気まずい空気だ。とにかくなにか会話の糸口を考えなければ。


 悩んだ末、出てきたのが「今日はもう暗いし、金払うから帰りはタクシーに乗ってけ」だった。


 いや、このまま帰らせて自殺したらどうする。前言撤回したい。


 すると、一之瀬は呟くように言った。


「今日は帰りたくないです」


 小さな声で聞き取りづらかったが、確かにそう言った。


「つまり泊まりたいってことか?」


 そう訊くと、一之瀬は無言で頷いた。


 彼女が「帰りたくない」なんて言うのは初めてだ。未成年を泊めて大丈夫なのか、と脳裏を一瞬過ったが、今更気にすることでもない。そんなことを心配するよりも、今は一之瀬が自殺しないように見張る方が優先だ。


「なら泊まってけよ」と言うと、一之瀬は「いいんですか?」と少し驚き気味で振り返った。


 いくら家族と仲が悪いとは言え、流石に帰ってこなければ問題になるだろう。彼女に携帯を貸して、家に連絡を入れさせた。


 友達の家に泊まる、と嘘をついたらしいが、「友達なんていないことは家族も知っていますし、嘘だってバレていますよ、きっと」と電話を終えた一之瀬は言う。一応承諾はもらったらしいが、「私のことなんてどうでもいいと思っているんですよ」としばらくいじけていた。


その後も一之瀬は同じ部屋で三角座りしていたが会話はなく、目も合わせられない状況が続く。この空気を変えようとテレビをつけるが、タイミング悪く洋画のベッドシーンが画面に映し出されて、余計に悪化した。


 そのまま就寝時間まで会話はなかった。


 ベッドも布団も一つしかなく、二人で譲り合いになった。


「床で寝るからお前はベッドで寝ろ」と僕が言うと、「昼間使わせてもらっていたので、相葉さんがベッドで寝てください」と一之瀬は返す。


 互いに一歩も退かず、じゃんけんで決めることに。


 僕はグーで、一之瀬はパー。


「そんじゃ、床で寝る」「待ってください。どちらで寝るかは勝者が決めることです」「いや、負けた方が床だろ」「いえ、私が床で寝ます」不毛な争いは続く。


 最終的に「それなら」と一之瀬が切り出し、「一緒にベッドで寝ませんか」とボソッと言った。


 ベッドの上に二人並んで仰向けになった。窓からは月の光が差し込み、電気を消したあとも一之瀬の様子が窺えるほど明るかった。


 シングルサイズのベッドは二人で寝るには狭く、少し動くだけで体がぶつかる。仰向けの状態から横向きに体勢を変えると、彼女も横向きになり、目と目が合った。ここまで至近距離で彼女の顔を見ることは珍しく、数秒間まじまじと見てしまい、一之瀬は恥ずかしそうに布団で顔を隠した。


「おやすみ」


「おやすみなさい」


 目を瞑り、真っ暗になる。車の走行音や風の音が時折聞こえるぐらいで、部屋の中は沈黙に包まれていた。


 しかし、なかなか寝付けない。


 すぐ横にいる一之瀬から甘いシャンプーの匂いが漂ってくる。次第にウロボロスの銀時計の秒針音や冷蔵庫の音が聞こえ始めて、しばらく寝れそうにない。


 目を開けると、また一之瀬と目が合って少し驚いた。


「眠れないのか?」


 一之瀬はこくりと頷く。


「夕方まで寝ていたからな」


 鼻で笑いながら言うと、「相葉さんも眠れないんですか?」と訊かれた。


「ここ数日ずっと寝込んでいたせいだな」


 僕の顔をチラチラと見てなにか言いたげな様子だったが、しばらく喋らなかった。


 それから数分後、「相葉さん」と沈黙を破るように口を開いた。


「その、ごめんなさい。いつも迷惑ばかりかけて……」


 憂えげな表情をする一之瀬を見て、そんな顔するなよ、と思った。


「どうしたんだ、急に」


「前から謝りたいと思っていたんです。なかなか言い出せなくて……」


「僕が好きでやっていることだ。謝る必要なんてない」


「でも……」と言い淀む一之瀬。


「ま、嫌われようとして橋から飛び降りるのは勘弁してほしいけどな」


 苦笑いすると、一之瀬は「ごめんなさい」ともう一度謝った。


「別に責めているわけじゃない。ただ、あんなことされたって余計に辛くなるだけだ」


 もし今日止められずに自殺していたら……想像するだけで心苦しい。


 自殺願望はまだあるのか問うと、彼女は「自分でもわからないんです」と答えた。


「簡単に飛び降りられると思っていました。でも今日は普段より高く見えて飛び降りるのが怖くなったんです。足がすくんで戻れなくなって、自分の気持ちがわからなくなりました」


 憂鬱げに話す一之瀬からは哀愁が漂う。


「自殺する勇気なんてないくせに、と姉に何度か言われたことがありました。その度にそんなことはない、と心の中で否定していたんですが、結局姉の言う通りでした。あれだけ死にたいと口にしておいて……憶病者ですよね、私」


 自嘲的に笑う彼女の手を握ると、一之瀬は僕の顔を見た。


「そんなこと言うなよ。大体死ぬのが怖くない奴なんていないだろ。自殺した人間はたまたま自殺できただけで、勇気があったわけじゃない。自殺できないから憶病者なんて言っていたら皆憶病者だ」


 僕の手を握り返した彼女は小さく首を横に振る。


「憶病者じゃないにしても自分が嫌なんです。学校に通わず、家族の荷物になって、相葉さんにも迷惑をかけているのに死ねない自分が情けなくて……」


 目に涙を浮かべる一之瀬の手は震えていた。


「なにも死ぬことはないだろ。そもそも迷惑だと思ったことは一度もないし、学校に通えていないのだってちゃんと理由がある。お前の家族が厳しいだけで、気にすることはない」


 慰めようと必死になるが、彼女は卑屈なことを言い続ける。


「いじめられていたのはもう一年近く前の話なんです。『そんな前のことをいつまで引きずっているのは逃げているだけ』って親が言うのも仕方ないことだと……」


「逆だろ、逆。一年も悩み続けてきたんだ。お前は自分に厳しすぎる。もっと気楽に考えるべきだ」


「でも……弱いままじゃ嫌われるだけで……」


 一之瀬の瞳からポロポロと涙が零れてくる。僕はその涙を指で拭い、頭を優しく撫でた。


「あのな、こういうのは恥ずかしいんだが、僕はお前といる時間が好きだ。出会えてよかったと思っている。でも、もしお前が学校に通っていて家族とも仲が良かったらきっと出会えなかった」


 最初はただ罪悪感を払拭したいだけだった。なのにいつの間にか一緒にいたいと思うようになっていた。他人嫌いの僕がそう思えたのは、彼女に友達がいなくて家族と仲が悪かったからだ。一人ぼっちな彼女だったからこそ自殺を止めたいと必死になれた。


「お前が自殺せずに耐えていたおかげで出会えたんだ。だから情けないだとか、弱いだとか自分を責めるような真似はやめてほしい。別にお前が変わる必要はないんだ」


 声を押さえて泣き出す彼女の涙は、もう指で拭いきれそうにない。彼女の背中に手を回してなだめるようにさすると、体を寄せてきた。僕の服をぎゅっと掴みながら顔をうずめて、涙が服に浸み込んでくる。


「相葉さんはよくても今のままじゃ……周りが許さないんです」


 体も声も震わせる一之瀬は橋で見せた弱々しい彼女だった。でも罪悪感は湧かない。これでいいと思うようにした。今まで我慢してきたのだから枯れるまで涙を流してほしい。


「周りが許さなくても生きてほしいんだ。変わることよりも大変なのはわかっている。でも、それでも自殺なんてしてほしくない。僕はお前の味方だし、力になりたい」


 彼女をここまで追いつめた償いではない。もう時間を戻して自殺を止めるだけじゃ嫌なんだ。一之瀬の苦しみを分かち合いたい。少しでも和らげてやりたい。もっと頼ってほしい。


「私、相葉さんが思っているよりも……ずっとずっと弱い人間なんです。家では泣いてばかりだし……なにもできないし……面白いことも言えないし……迷惑になるだけで私なんか……」


 卑下し続ける一之瀬を抱き寄せて背中をさすり続ける。彼女の体は温かく、嗚咽を漏らす度に体を震わす。腕の中で確かに彼女は生きている。


「どれだけ弱くても気にしない。だから自殺だけはするな」


 生きてさえいれば、それでいい。僕や一之瀬からすれば生きづらい世界だと思う。それでもいつか僕と同じように理解してくれる人物が彼女の前に現れるはずだ。それまで生き抜いてほしい。


 きっと、彼女なら元の生活に戻れる。


 その夜、一之瀬は僕の腕の中で今までの出来事を一つ一つゆっくりと打ち明けた。


 父親が余命宣告を受けたとき、泣いてしまったこと。


 毎日、父親の見舞いに通い続けたこと。


 放課後も病院に行く為に友達の誘いを断り続けたこと。


 友達から付き合いが悪いと嫌味を言われたこと。


 無視されるようになったこと。


 何度も上履きを隠されたこと。


 ノートや鉛筆がゴミ箱に捨てられていたこと。


 持ってきた傘が盗まれて、ずぶ濡れになりながら帰ったこと。


 看病している母親に心配をかけさせたくなくて誰にも相談しなかったこと。


 父親の葬式が終わった後もしばらく泣き続けたこと。


 クラスメイトに父親の死を馬鹿にされたこと。


 階段から突き飛ばされたこと。


 バケツの水をかけられたこと。


 母親が再婚して家に居場所がなくなったこと。


 いじめがエスカレートして不登校になったこと。


 義理の父親に無理やり登校させられそうになったこと。


 登校拒否を続けていたら、イルカのぬいぐるみを捨てられたこと。


 心配してほしくて家族の前で、死にたいと呟いたが誰も心配してくれなかったこと。


 姉に、本当に死ぬ気があるなら死んでみろ、と罵られたこと。


 寒い中、ずっと外を歩き続けたこと。


 クリスマスに幸せそうな家族を見て自殺を決意したこと。


 自殺しようとしたら邪魔されたこと。


 邪魔される度にどうしたらいいのかわからなくて余計なお世話だと言い続けたこと。


 でも、本当は心配してもらえて嬉しかったこと。


 言葉に詰まる度に、彼女の背中をさすった。安い同情の言葉をかけたり、相槌を打つぐらいしかできなかったのは我ながら情けなかった。全て話し終わると一之瀬は泣き疲れて寝てしまい、僕もすぐに寝てしまった。


 翌日、目が覚めると腕の中で一之瀬がまだ眠っていた。


 彼女が起きるまでずっと寝顔を見続けているつもりだったが、すぐに目覚めた。目を逸らして「おはよう」と声をかけると、一之瀬も恥ずかしそうに「おはようございます」と返した。


 昨日の天気が嘘のように晴れていた。一之瀬は服を着替える為に半渇きの服を着て、一度家に帰った。


 午後六時にいつもの橋で合流して花火大会へ向かった。


 公園は花火大会の見物客で混雑していて、大きな列に並んでいるようだった。


「はぐれたら大変なので……」


 そう言って一之瀬が手を握ってきた。僕も握り返す。


 前にシャボン玉をした原っぱに辿り着く頃には、空が完全に暗くなっていた。広大な原っぱは見物客で埋め着くされていて、僕達もその中の一部だった。


「相葉さん、昨日の夜はありがとうございました」


 花火が打ち上がるのを待っているとき、一之瀬が言った。


「相槌を打つぐらいしかできなかったけどな」


 僕がそう言うと、一之瀬は「いえ、そんなことないですよ」と言って微笑む。


「私、ずっと人に相談できる『悩みごと』なんて『悩みごと』じゃないと思っていました。相談できないから悩みごとだと決めつけていたんです。でも、本当はただ相談できる相手がいる人のことを妬ましく思っていただけでした。相談できる相手がいなかったんです。だから昨日、相葉さんに話を聞いてもらえたのは本当に嬉しかったです」


 にっこり微笑む一之瀬に「それならよかった」と微笑みを返す。


「私も相葉さんと出会えてよかったと思っています」


 そして一之瀬は「だから、その、つまり」と恥ずかしそうに続けて、こう言った。



「自殺するのは……やめよう……かなって」



 そのとき、花火が打ち上がった。


 地面が揺れて、見物客が歓声をあげる。


 でも僕達は花火を見ずに、互いの顔を見つめ合っていた。


 一之瀬は僕の返事を待つようにもじもじとしていた。


 僕は彼女が発した言葉を理解するのに時間がかかっていた。


 二発目の花火が打ち上がると同時に僕は口を開いた。


「一之瀬、ありがとう」


 なぜ真っ先に礼を言ったのかは自分でもわからない。ただとにかく嬉しかった。一之瀬が自殺を諦めてくれたことが嬉しくて、つい出た言葉だった。


 一之瀬もよくわかっていないような顔をしていたが、「どういたしまして」と笑った。


「相葉さん、花火綺麗ですよ」


 すぐに何事もなかったのように振る舞う彼女に「あぁ」と返事をした。


 これでいいんだ。大袈裟に喜ぶことではない。


 彼女は生きていて当たり前なのだから。


 空高く打ち上がった花火は、大きな音と共に花開いた。


 僕達は手を繋ぎながら、花火を眺め続けた。


 昔から花火は好きだ。


 打ち上がる花火をただ見上げるだけ。


 視界には花火しか映らないから不快になることもない。


 それでいて親や友達がいなくても一人で楽しめる。


 そのときだけ普通の人間のように溶け込めるから好きだ。


 でも、それは勘違いだったらしい。


 周りを見ると、花火を見ずに子供や恋人の横顔を見ている人も多い。


 空を見上げることだけが、花火の楽しみ方でないと初めて気づいた。


 僕がそのことに気づいたのは、


 一之瀬の瞳の中で光り輝く花火を見たときだった。

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