悪役令嬢の卵たる5歳のヒロインが、身代金誘拐されるという思わずゴックンなシーンから始まる本作。冷静に状況分析をして、地道に筋トレを始めちゃうあたりでまずクスッとなること請け合いです。
悪役令嬢に転生して破滅を回避するという王道パターンをなぞる本作ですが、この手のお話は何度読んでも飽きが来ない不思議な魅力を抱えています。
本作はその中でも、「自己保身に走る」という点が強調されていて、それがヒロインの健気な可愛らしさに結びついているのだと思います。
設定が良く練られていて読みごたえもあるのですが、その分若干、一話目の情報量が多めです。
音読するくらいのつもりで読み込めば、2話目以降はスルスルと読めますので、しっかり1話目を読んで、ドップリと作品世界に浸かると良いでしょう!