将来への葛藤から、自らに引導を渡そうと、図書館で一冊の本を手に取る主人公。そこで、思いがけず司書の女性にかけられたほんのひと言で、未来に大きな変化が訪れます。人との付き合いかたが穏やかに描かれた本作。プライベート・学校・仕事のあらゆる場面で持っていたい「気遣い」にふれて、読後は清々しい気持ちになりました。こんな司書さんがいる図書館があったら、行ってみたいですね。