第11話

冬休みに入り、さらに毎日1日中自動車学校に通うようになり、


4人でいるのも自然になってきて、誰かがいるとホッとするくらいの仲になっていた。



「ねぇ、毎日ここで一緒にいるけどさ、今度みんなで遊びに行かない?」



なぎさがみんなに声をかけた。




「お!いいね!冬だからやれること限られるけどなー!思いっきり遊びてーな!(笑)」



悠真が即答する。



「俺も全然いいけど、、でも、楓大丈夫か?

彼氏に怒られない?」




「あー、、うん。えーっと、、ごめんね!実は振られたの!(笑)」




「「「えぇ!!!」」」




思わず3人ともハモる。

あまりにもあっさりと、明るく話すもんだから。




「えっうそでしょ!?なんで!?

大丈夫!?」



なぎさがすぐ聞いた。




「ごめんみんなといるのが楽しくて、なかなか言えなくて。

なんか前より好きじゃなくなったって言われちゃって(笑)」




明るく話してるけど、、




「なにそれ!!

前より好きじゃなくなったって言われたの?

なんか言い方もモヤっとする言い方!!」




なぎさの言う通りだ。

てかあんだけ彼氏の言う通りにしてて、あんだけ楓に想われたのになんだそれ。



楓も楓でなんですぐ言ってくんねーんだよ。




「ちょっと翼!顔こわい顔こわい!(笑)

もう次いこ!とりあえずパァーッと遊ぼう!!!」




思わず力が入り眉間にシワが寄っていた。




「うん!ホントそう!

はやくみんなで遊びたいなぁ!」



楓はいつもみたいにニコニコして明るくしてるけど、俺には辛そうに見えた。








「翼?大丈夫か?」




なぎさと楓がどこに行こうか話している横で、小声で悠真に声をかけられた。




「えっ、、おう、大丈夫だ。」



「顔にでまくってるぞ(笑)」



「まじか(笑)ごめん気をつける(笑)」



「てかお前。」



そう言われて肩を組まれて、2人からちょっと離れたところに連れていかれた。




「楓のことめちゃくちゃ好きなんだな(笑)」



「はっ!!!え!ちげーし!!!」



「おーなんだよ中学生みたいな反応してんじゃねーよ(笑)」



「やっホントにちがうから!え、俺が?

ないだろ(笑)」



「ないよなー(笑)

翼からこんなに好きになるの初めてなんじゃねーの?(笑)」



「や、だから、好きじゃねーって。

あいつちょっとぬけてるから心配なだけ。」



「ふぅん。はいはい、そう言うことにしときますか(笑)」



「ホントだってば!」




の言葉を聞かずして悠真は2人の元へ戻ってしまった。





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