第10話

「なぎさめちゃくちゃ足長いー!

超綺麗!!」



興奮して嬉しそうに話す楓を見てホッとした。




「でしょでしょ!(笑)

あのさ、私も一緒にいてもいい?」



「え?全然いいよ!

ね?翼?」



「おっおう。もちろん。」




「なにー?ちょっと間ありましたけどー?

楓と2人がよかったなぁて顔に書いてありますけどー?(笑)」



「なっなに言ってんだよ、思ってねーよ!(笑)」



なぎさに心を見透かされてるみたいでちょっと焦った。


でも実際楓と話す時間は俺の中で楽しくて大切な時間になっていた。


高校はちがうから、この自動車学校にいるときだけが楓との時間で、、、



「ホントかなー?(笑)」



「あたりまえだろ!なぎさも面白いし!

楓彼氏いるし。」



「面白いってなによ!(笑)

えってか楓彼氏いるのー!?どんな人!?」



きゃぴきゃぴ話し出す2人。


なんかなぎさも全然かわってないなぁ(笑)






「そこ、俺もいれてよ。」



3人で騒いでると、後ろからまた声をかけられた。




「おーーーー!!!悠真!!!!」



中学まで同じ学校で、同じ部活で、

いまでも頻繁に会っている、

小山内 悠真(おさない ゆうま)だった。



「なんだ悠真じゃん。」



「なんだってなんだよ!

俺も入れてよー!(笑)」



確か悠真となぎさも高校はいってからもよく会ったりしてるって言ってたな。




「楓は中学卒業して以来だよな?

久しぶり!!」



悠真はすごく気さくで、友達も多くて、明るいやつだ。




「うん。すごく久しぶりだよね!

でも全然かわってないね(笑)」



「いやいやさらに?かっこよくなっただろー!?(笑)」



「えっ、こわいほどかわってないよ?(笑)」




この日から俺たち4人はみんないるときは空き時間に一緒にいるようになった。




同じ部活のみんな以外と、こんなにいつも一緒にいたり、話したり笑ったりなんかするのはじめてだな。



高校卒業前の最後の青春みたいだ(笑)






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