好きだなって思うとき
なんてタイトルにすると、まるで好きな人のことを赤裸々に語ったり、なんなら彼女とのイチャイチャを羨ましくももどかしく書くようにも見えるけれど、そもそも彼女なんていねーよバーカという感じである。
では僕は何に対して「好きだな」なんてことを思ったのか。他人じゃなければ残るは物か、あるいは自分である。
今日は残業をしたのだ。多いか少ないかは人によって捉え方が全然変わってくると思うから、具体的な時間は言わないけれど、僕にとっては「ちょっと多いな」ってくらい。
しかも2日連続である。
まあ、そうなるとストレス発散的なことがしたくなるわけで。と言っても、例えば趣味に全力を注いだりするには残念ながら時間が足りない。いや、こうして文章書いてるじゃんっていうツッコミは抜きにしてね?
そこで僕が頼ったのがファミチキである。
うん、1行開けて書くほどのことじゃないね。でもそれが重要なのである。
ファミチキにかぶりついたときの濃い味だったり、熱い肉汁だったり――それらを味わっていると「ああ、幸せだなぁ」と思うのだ。
そして、そういう小さな(ファミチキは1個180円である)幸せを感じたときに僕は僕のことを「好きだな」と強く思うのだ。
こうなると芋づる式に好きなところが見つかったりする。
ビニル袋は必要かどうかを聞いてくれた店員さんに対して嬉しいなって思った自分も、ファミチキの紙袋を途中のセブンイレブンのゴミ箱ではなく駅のゴミ箱で捨てた自分も、こういう小さなことをネタにして文章を書く自分も。
いろんな僕を好きになるのだ。
そして、そう思えることに今度は幸せに感じるのである。
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