転生のその先に…
第1話 無事に転生できました (アカツキ)
「ん?どこだ?ここは」
神が砕けた口調になったと思ったらまったく知らない部屋にいた。確か、神が話していた事が本当ならば俺様は転生の剣とかいう剣に切られて転生したはずだ。
そんな事を思い出しているとこの部屋のドアが開かれた。
「やぁ、調子はどうかな」
かなり年老いているであろう女が話しかけてきた。
「君は、昨日空から落ちてきて意識を失っていたから、私の宿で寝かせておいたんだよ」
なるほど、つまりここはこの老人の宿で俺様は既に転生を成功させているのか。前の世界だったら俺様の前でこんなにフランクな態度をとる者は数えるほどしかいなかったからな。
「そうだったのかすまない、迷惑をかけたな」
「いや、迷惑じゃないから大丈夫だよ。ケガが治るまでは居ていいからね」
そう言って老人は部屋から出て行った。
遠まわしにケガが治ったらでていけみたいな事を言われたけど、まぁいい。
実際ケガの方はもう少ししたら癒えるだろうし、こんなボロ宿にケガが治ってからも居る意味はないからな!
「さて、これからどこに行こうか」
まず、何をしよう。転生したからといって、何か目的をもって転生した訳ではない。魔術王の俺様からしたら、この世界でも支配者として君臨しても良いが、ともあれ、この世界の情報が少なすぎる、外に行って情報収集をするのが先決だろう。
「グゥウギュウウ」
俺様の腹が鳴った。それも仕方ないだろう。なんせ昨日から多分だが何も口にしていない。よし先に飯を食おう!腹が減っては何もする気力が起きないからな。
俺様は宿屋の部屋から出て出口まで行った。
「おや、もう行くのかな?」
白々しい女だな、早く出てって欲しい癖に。
「ああ、世話になったな、ところで町の中心地がどこにあるか知ってるか?」
「えっと、ここをでて南の方に少し歩くと、町の中心だよ」
「ありがとう、では達者でな!」
そう言って俺様は宿屋をでた。
「なるほど、あれが魔術王か、この先、かなり苦労がしそうじゃのう」
そう呟いて、宿屋の女は宿の中に入っていった。
「なるほど、結構質素かと思ったがまぁまぁの町じゃないかッ!」
普通の者どもが暮らす町なんぞはあまり行ったことがないからなぁ、すごく気持ちが高ぶってくる。食べ物を売っている店だったり、服やアクセサリー、おもちゃなど様々な物が並んでいる。多分あそこで果物のようなものをもってる男はきっと
「いらっしゃいませえええ!こちらのものはすごく美味しいですよおおお!」
と叫んで皆に食べてもらおうと思ってるのであろう。言語はわからんがきっと多分そうだ、絶対、うん。俺様の感に狂いなどあるはずがないからな!
よし、そういう事なら俺が食べてやろう!光栄に思うがいい!
俺は速足で果物を手に持っている男の元へと行きその果物をとり口の中に入れた。
「ほう、なかなかの味だな、よもやこんなものがあるとはな」
「yd92kd0xds^@ll@q@lskkqpp;s;lqp(おいッ!!なにしてるんだ!)」
「ん?ごちゃごちゃ五月蠅いぞ!もうひとつ貰うからな!」
そして俺はP90とか書いてあるほうの果物も食べた。Pとは多分、
人数のことを表すのだろう、そうでなければ道理が合わん
「jfwei30kl3^s.l2-\;.we[dxp2//sx[p;3:sp;]:sp;w]]s@;]swepp;we;[ql
aklqplekiqlp;eo;lwqpel(何テメェまた食ってんだッ!! 誰かぁ!ギルドの憲兵を呼んでくれ!犯罪慣れしてやがる!!)」
ん?なんだか徐々に町の者が群がってくるなぁ、なんか武器を持った者もいるし
俺様は何かしたのだろうか?いやだが、ただ果物を食べているだけだし、まったくわからん。
「du0dki12dkm30sd^;[:3@;wk3l;mnem3b(おい!そこの男!商品から手を放せ!!)
そう言って武装した男が俺様のい手を掴んできた。勇者に無理矢理転生させられ、
そろそろ怒りが爆発しそうだしぶっ潰すか。
「貴様なにをする!ごちゃごちゃ言いやがって俺様の魔法の餌食にしてやるッ!
発動の時は満ちた。これぞ天空を裂き深紅の炎でさえも雷光をも切り裂く術
万物万象何者にも防ぐことはできず
万物万象すべての者を瞬く間に屠る
深淵より来るがいい我が最強の暗黒魔法ッ!!
・・・・・・・・あれっ?あれぇ?おっかしぃぞ~?
なんで俺様の魔法がでないんだッ!最強の暗黒魔法だぞ!?
クッソ転生したからまだ超級魔法がだせないのか!?ならば
「
これでもダメなのか?!詠唱がいらない最下位魔法だぞ!?
それじゃあまさか全ての魔法がだせないのか!?
「jduiof023ujdx-;:@e-:32::s@[q]/ksdkl@kwjm2i9hqsklpq(何をいってるかわからんがボコボコにして捕らえるぞ!)」
「oooooooooooooooo(おおおおおおおおお!!)」
「おい!なんだ貴様ら!グボァ!この俺様ニィ!ブガス!何をするッ!」
な、なんだこれコイツら滅茶苦茶強いじゃないか!、、いや違う!俺様が魔法を使えなくなって身体強化魔法なども使えないから前世より弱くなっているのか!?
「グァ!ちょっまじ痛いから!思ったよりも数倍痛いから!まじで!
おいやめろ!俺様の手足を拘束するなぁぁぁぁ!!」
クッソ!まったく身動きが取れなくなってしまったじゃないか!
これじゃあ逃げることもできないぞ。
「ido89f0-3jf-;3-d@-;3ep@.de@[/2p.f@2/.d(コイツをギルドの役人に引き渡しに行くぞ!)」
あれ?なんか俺様糞みたいな馬車に乗せられてるぞ?何をするつもりだ?まさかどこかへ俺様を連れていく気なのか!?
「おい貴様ら俺様をどこへ連れていく気だ!?」
「9df00-ekd-;.3@d-@:.3oyh3bs0ke190djneolld(ごちゃごちゃうるせぇぞ!)」
「貴様らなに言ってるかわからんないんだよおおおおおおおおおおお!!!」
俺様の叫びは残念ながらここにいる者どもには届かなった。
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