都市伝説★ダサメン
※※※※※
「は? ナニソレ
「そんなコトって?」
「だから、今の”付き合ってる”って話。……あのスキニーマンと」
友達のミカがチラッと教室の前方に視線を送る。
その窓際の最前列には、相変わらず背を丸めて高い座高を誤魔化している
「はは、なにアイツって陰でそんな風に言われてんの? ウケる」
外国の都市伝説として恐れられるスキニーマン。
背が異様に高く
「そういう奴に告られてOKしたんでしょ? なんでよ」
私はチューッとストローでランチ後のいちご牛乳を飲み、ぼんやりと答えた。
「うーん……別に今フリーだったし」
「メガネ外したら意外にもイケメンだった、とか」
「いや、取ってみたけど変化なし。ブサイクでもないけど、どう見てもイケメンじゃない。ヌボーッとしてる」
とは言え、あのビン底メガネだけはなんとかして欲しくて、コンタクトを勧めてみた。
”高価な物だから無理にとは言わないよ”と結んでその話は終わりにしたけど、それっきり。
「ふーん。にしても、前カレはサッカー部のエース、次カレは都市伝説とはねぇ」
その何気ない言葉に、私のいちご牛乳を持つ手がピクリと振れる。
「まあ、天音をフッてすぐ新しい女に乗り換えるようなヤツよりは、スキニーマンの方がマシ……あ、わかった!」
突然ミカが手を叩いて声を上げた。
「
「ミカ!」
慌てて口元を押さえ、ミカが咲耶の背中にそろそろと視線を送る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます