第20話 吉田カナの推理

カナがようやく口を開いた

「1つの意見として聞いてほしいんだけど。

私が思うに、M氏は美術部に所属していたんだと思う。赤点をとって美術部の先生とトラブルになって退部した。

M氏のインタビューを雑誌で読んだとき、昔から凝り性で興味あるものにはのめり込む性格だって自分の事を分析していた。

絵は多分架け替えた絵だと思う。」

カイトが

「でもその絵は違うOBが書いたものなんだ。」

「私の友達で中学の時に美術部の子がいたの。彼女達は油絵書くときキャンパスを自分で作成する。って言ってたの。大きなキャンパスは高くて、しかも持ち運ぶのが大変でしょ。作ったほうがはやいらしい。

その時木枠は部室や自分が以前書いたものからキャンパスをはがして、使うこともあるっていっていた。

友達がいうには木枠に新しいキャンパスを敷いて木枠の側面にトンカチでタックスで打って固定していくみたい。詳しいことまでちょっとわからないけど。

でも、架け替えた絵の下に多分M氏の絵が隠されていると思うよ。」


「明日樫尾先輩に話して事実確認するよ。」

と成田が言った。

その後、カイトが買ってきたロールケーキを食べて終えた後解散した。


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