第15話 調査開始 志垣視点
「まず、手始めに、現状確認だな。」
とユウキが言い終わるや否や
「今、 S N S上ではその絵について色々飛び交っているが、憶測の範囲内である。
映画がここの地元を舞台にしていてこの学校もアニメになってでているから聖地的なS N Sが多い。
あと、この作品が初監督作品で注目されているから、経歴だけでなく、親戚、近所や同級生なんかもテレビなんかで取材されていたりしている。
しかし、このOBは在籍当時イラスト部や放送部とかではないし、大学で本格的にはじめている。そもそも高校時代書いてないから作品は存在しない。」
「流石、砂原くん情報が早いね。」
銀縁眼鏡をずりあげて成田くんは言った。ユウキは
思ったことを口にだした。
「じゃ何故こんな噂がでたんだろう。火のないとこに・・・って言うだろう。」
成田くんも首をひねった。
カイトが
「じゃ、引き続き誰がいいだしたか、 S N Sを確認したり、友達に聞いてみるよ。」
成田くんは
「そもそも、そんな噂が昔からからあるってことは
学校内に本当にないのかも、僕とユウキくんで調査してみようか?」
「そうだな。」
じゃ調査して来週の月曜日報告しあうこと。ユウキと成田くんは明日4時に待ち合わせすることにした。
そして何日かたって。
今日はユウキが夕飯を食べにくるので、部活が終わってすぐに帰ろうとしたら、母からラインがきた。
「ユウキくんの友達連れてきたから、材料が足りない。買ってから帰ってきて」
「了解です」
帰る途中のスパ-で買出しして帰った。
「ただいまぁ〜」
家の奥からおかえりはなく、うちの母とユウキと聞き覚えがない声がする。
カイトくんだと思っていたけど違っていることに気づいた。まあカイトくんなら母も知っているし、ラインに友達なんて書かないわな。と思った。
ダイニングへ入ると、
「おかえり。」
とみんなから言われた。母が
「さあ、さっさと作っちゃうわね。少し待ってて」
と買い物を受け取ってキッチンへ入って行った。
ユウキが、
「カナは初めてだよね。
ミス研の1年生、成田リョウマだよ。
今日放課後、一緒に調査して帰る途中、カナんちのお母さんに会って一緒に来なさいって言われた。」
まったくうちの母は。成田くんがすかさず
「すみません。お断りしょうとしたんだけど。」
「ううん。成田くん悪くないよ。うちの母が強引に言ったんだと思うし、おうちの人大丈夫?」
「うちは父と母も仕事で、遅いから大丈夫。いつもコンビニや弁当だから、ありがたいです。本当に。それと、ユウキが書いたレポートの探偵に会えたし。」
「えっ、なんのこと。」
ユウキが焦って割り込んでくる。
「その件に関しては後でカナに俺から説明する。」
なんていいながら、両手を合わせて合掌してる。
なんて話してたら、夕飯が出てきた。
母の得意料理、トマトソースで煮込んたハンバーグ、ライス、野菜サラダ。
「いただきます。」
ご飯の後、ユウキはレポートの件!を。成田くんはいままでの調査について話した。
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