第14話 入部

いつもの通り、朝ユウキを起こして、ボールに餌をやり、朝ご飯を用意していると、ユウキが起きてきて、ダイニングテーブルに座った。

「おはよう」

とカナが焼いたウインナーと味噌汁とご飯、果物が入ったヨーグルトと野菜サラダを出して、対面キッチンで、フライパンを洗った。

「そうだ、カナ。言い忘れてたけど。」

「えっ、何?」

「俺、入部することになった。」

「へぇ〜、何に?」

カナは最近、野球部の先輩が教室まで勧誘に来ていたことを思い出した。

「ミス研!」

「えっ!何!?」

「だから、ミス研だって!

俺入部試験に合格したんだよ!

昨日放課後、結果が発表されて、今年は3人しか入れなった狭き門だった。

俺、本当に嬉しくで早くカナに話しようと思ったんだ。」

カナは洗っていたフライパンを手から落としてしまった。

『うそでしょう!

だってユウキには無理だって思っていたのに!?』

「よかったね。ユウキ。」

「おー。」

それ以外言葉がでなかった。



そして、ユウキはミス研に入って、活動を始めた。

6月になり、梅雨とは程遠い暑い夏日の日。樫尾部長は入部した1年生3人を呼んで、調査を依頼した。

入部したばかりの1年生はまず志垣ユウキ、運動神経だけが取り柄。砂原カイトくん(私は意外!って思った)は男女問わず、友達も多い人気者。情報通。SN S、携帯、パソコンIT系はなんでもこいの理系男子。

そして、成田リョウマくん。

ミス研の1年生3人組は、その後みんなから、Dトリオと呼ばれることになった。



うちの学校には、噂?学校伝説?みたいに代々受け継がれている、話がある。

それは高校のOBでもある有名なアニメ-タ-が書いた絵が密かにある。ということだ。

もちろん、公式にも高校はないとしているし、実際にない。

なので、在校生にとっては話にもあがらないこと。だったが、この年、その有名なアニメ-タ-のOBの映画が公開され、他校の生徒達のなかで最初はタチの悪いうわさがいつの間にかSN S上で広がった。

そんな噂があることもしらなかった在校生がほとんどで騒ぎになって初めて知った。

もちろん、Dトリオもである。









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